PROGETTAZIONE イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力

元旦の能登半島地震から、いつの間にか3月半。
普段通りに仕事ができていることに感謝する日々です。

展示会のお知らせ。

プロジェッタツィオーネというデザイン以前のイタリアの考え方を元にし、私も駆け出しの頃にお世話になった故 城谷耕生さんの活動と、地方に生きる人間や自然を中心に据えて創造力を発揮する4組の活動を紹介する展示会。
時代 と場所を超え progettazione と本質的な相似形を持つ彼らの活動を通して、これからの時代に求められている創造力の在り方について考える展示です。

この展示会の重要なキーマンである故 城谷耕生さんは、2006年から数年関わっていた、BAICAというグループのディレクターでした。城谷さんを通して色々とデザイン思想について学び、私の狭い視野を拡げてくれました。
デザイン的、クラフト的な仕事は今はしていませんが、どういう要望が来ても対応できる自信と地力がついた学びの期間でした。




# by first-nakatomi | 2024-03-18 13:27 | information

竹の油抜き 2023年

2年ぶりの油抜き作業
総勢6名
2Mの竹換算で、約150本

12月21日
釜の設置と薪準備、水入れ、凍結防止のためにシートを被せる

12月22日
氷点下3度、日中でも3度くらいでかなり寒い一日でした
06:00 準備開始
06:30 点火
竹の油抜き 2023年_a0103666_15563345.jpg

















油抜き前の竹はあまり綺麗ではありません
表皮がかなり汚れています
竹の油抜き 2023年_a0103666_15563883.jpg











お湯が沸くまで2時間ほどかかるのでその間に
1、竹の節を抜いて沈むようにする
2、釜のサイズを超えるものは切断して短くする
3、薪の準備
などの作業をします
竹の油抜き 2023年_a0103666_15564216.jpg

















鉄釜の内径40 x 40 x 199 cm
鉄板の厚み 5mm
水抜コック付き

沸騰
08:45 ソーダ灰 500g 投入
08:50 1回目 約13本 13分煮る
09:15 2回目 13分煮る

ソーダ灰 200g追加投入(前回の反省点を踏まえ多めに入れる)
09:40 3回目 抜けが悪いので少し長めに15分煮る、以後15分
10:06 4回目

ソーダ灰 200g追加投入
10:31 5回目
10:58 6回目 最初の抜けが悪い竹を再度煮る

ソーダ灰 200g追加投入
11:20 7回目 最初の抜けが悪い竹を再度煮る

釜に水を追加
昼休憩

ソーダ灰 200g追加投入
12:47 8回目

ソーダ灰 100g追加投入
13:15 9回目
13:50 10回目

ソーダ灰 200g追加投入
14:10 11回目

ソーダ灰 100g追加投入
14:40 12回目

ソーダ灰 100g追加投入
15:05 13回目

この時点で ph12 ぐらい

クエン酸 900g投入 中和作業
今回は多めにソーダ灰を入れたので ph9(重曹)~10ぐらいまでしか下がりませんでした
さらに約500g 入れると中性ph7(水)になると思われる
竹の油抜き 2023年_a0103666_15565015.jpg


























片付け
竹の分配

竹の油を抜くとこんなに綺麗になります
これを天日で約1〜2ヶ月干すと水分が抜け、長期保存が可能になります
竹の油抜き 2023年_a0103666_15564684.jpg

















17:00 作業完了 地元消防署に報告

反省点
1、きちんと沸騰させる 15分煮る
2、ソーダ灰濃度は今回ぐらいでOK、毎回100g追加投入でも良い
3、湯量が少ないと竹が浮いて浸からないので落とし蓋は必須
4、釜から取り出してすぐに拭くことが重要 冷めると拭きにくくなる
5、水を追加するのは水温が下がるので昼休憩時のみ
6、クエン酸は1800gぐらい準備する
7、片付け作業に時間がかかるので 14時半には拭き取り作業を終わると良い

年に何回も行うわけではないのですが、確実に段取りが良くなっています
拭き取り作業も皆慣れた手つきでした
山での伐採から油抜きまで行うことで、竹への理解も深まる気がします
皆さん本当にお疲れ様でした

# by first-nakatomi | 2023-12-24 16:57 | open process

個展の様子

靖山画廊での個展の模様を、写真家の渞忠之さんに撮影いただきました。
現場の空気感が伝わる写真です。
歌舞伎座近くの雑居ビルの狭い一室ですが、どこか神秘的な雰囲気が漂います。
あまり東京で展示会は開かないので、関係者や同窓生、多くの方とゆっくりお話しできる機会を持つことができました。

12月2日までです。
個展の様子_a0103666_15110673.jpg

























個展の様子_a0103666_15115127.jpg
























個展の様子_a0103666_15111394.jpg

























個展の様子_a0103666_15112053.jpg



# by first-nakatomi | 2023-11-27 15:18 | works

大分の竹工芸『Highlighting JAPAN』

日本の内閣府WEB版電子雑誌『Highlighting JAPAN』で大分の竹工芸が紹介されました。
英語と日本語で読めます。

自分の写真は、Uwe Röttgen & Katharina Zettl さんの撮影です。
クレジットが記されていなかったので補足。
ドイツ人デザイナーで、日本中の工芸産地を取材していました。



# by first-nakatomi | 2023-11-20 16:31 | information

遠くへ行きたい

『遠くへ行きたい』という番組に出演しました
大分の水にまつわる場所を訪れるテーマです
竹もまた水が豊富なところに生えるということで、本上まなみさんが工房に訪ねてくれました

放映は
日本テレビ 2023年12月10日(日)朝6:30~7:00
読売テレビ 2023年12月10日(日)朝7:00~7:30

早朝ですが、もしよかったらご覧ください

# by first-nakatomi | 2023-11-15 16:05 | information