籐について

竹細工にとって、籐はなくてはならない素材です。
縁のかがりや、結び目などは、竹よりも柔らかい籐でなければできません。
竹のように繊維に張りがないので、くにゃくにゃしています。

籐そのものは丸くて細い棒状。
竹と同じように、細かく割いてひごを作ります。
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8分割したところ。
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籐というと、ふつうは籐椅子や籐籠を思い浮かべると思いますが、
そのような籐細工で使うのは「丸芯」といって、機械で籐の外周を削り、中心部の柔らかい部分です。
機械で量産できるので、日本でも材料は安く手に入ります。

竹細工で使うのは外周の表皮側。
理由は、表皮側の方が艶があり、粘りがあって丈夫だから。
こちらは、手作業でひごを作るので、高価です。
特に国内産は。
少しこつがありますが、自分で作ることもできます。


籐は熱帯の植物で、インドネシアが一大産地ですが、江戸時代の日本にも輸入されていました。
鎖国していたはずなのに、どういうルートで入っていたのかわかりませんが、籐工芸品が残っています。
竹工芸の人間国宝 五世早川尚古斎(京都在住)の初代は籐工芸の職人でした。
技術的には共通するところが多いですからね。


ちなみに籐の購入は、東京の小西貿易がお勧めです。
注文時には、竹細工で使うことを伝えると、配慮してくれます。
http://www.e-rattan.net/
by first-nakatomi | 2010-05-13 23:38 | information
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