シダ籠

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広島県廿日市市大野町の「シダ籠」(「宮島のシダ籠」として有名)。

シダ籠は水に強いので茶碗籠として、昔から家庭で使われてきました。
でも、最近は見ないですね。
西日本各地で作られていたようですが、現在はあまり生産されていない貴重品です。

大野町では、明治時代に愛媛の職人さんから技術を学び、最盛期には世界中に輸出していました。
今も保存会の方が、昔ながらの手仕事を残そうと取り組んでいます。

作り方は、秋から冬にかけて、山に生えている小シダを採り、葉の部分を取り除いて、2時間煮て編みます。
煮てすぐに編まないと、硬くなりすぎて編めなくなるようです。
また、材料の保存がきかないので、使う分だけ採りにいくという、青物竹細工のような仕事です。

独特の艶もあって、編む材料としてとても魅力的な素材です。
by first-nakatomi | 2010-05-16 23:10 | information
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