作品解説

公私の忙しさにかまけて、なかなかブログを更新できませんでしたが、
久しぶりに最近取り組んでいる作品の技法を紹介します。

「ムスビ共縁花籠」
2重の花籠。
下籠は透かし網代編みを、紫色に染めて漆をかけています。
上籠は4本束ねたひごを結んで、捻っています。
見所は2重の透かしと、共縁の重なり具合ですね。
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底編みは、上部と響きあうように束ね編みから透かし網代への展開。
見込みは、まるで万華鏡のようです。
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「ひんめり菓子器」
フィンランドの装飾、Himmeliから着想を得た菓子器。
六つ目でベースを編み、差しひごで縁を共縁にしています。
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紫色に染めて、漆を3回かけています。
1回目は普通に、2回目は黒漆にすこし小麦粉を混ぜて、マット調に仕上げています。
外周の共縁と底は、深みを出すために、さらにもう一度黒漆と小麦粉で塗っています。
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底。
小麦粉を入れているので、すこしざらついた仕上がりになっています。
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共縁とは本体部分の編みを、そのまま縁に仕上げる技法。
竹の特性である張りを活かした技法ですが、奥が深くて楽しいですね。
巻いている途中で一本でもひごが折れると、すべてが台無しになる、
とても緊張感のある技法です。
by first-nakatomi | 2016-04-23 22:33 | open process
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