台湾訪問記 その1(国立台湾工芸研究開発センターについて)

12月の頭に国立台湾工芸研究開発センターの招きで台湾に行ってきました。
研究所の林先生始め研究所の生徒さん、徳来設計事務所の張さんに心さん、通訳の来さん、工芸家の皆さんその節は大変お世話になりました。
おかげ様でとても充実した時間を過ごすことができました。
遅ればせながら御礼申し上げます。

今回の訪問は、『LOVE EARTH, LOVE BAMBOO』という展覧会にあわせて行われる「日本の竹文化と芸術」という題の講演会、シンポジウム、研究所の生徒さんの新作発表会の審査、台湾の竹工芸家の方との交流が目的でした。
盛りだくさんの台湾訪問でしたので,何回かに分けてその報告をしてゆきたいと思います。

その一回目は国立台湾工芸研究開発センター(去年までの名称は国立台湾工芸研究所)について。

国立台湾工芸研究開発センターは、台湾中部の台中から内陸に1時間ほど入った南投県にあり,その前身は台湾省手工業研究所でしたが、1999年に組織改編され大幅にパワーアップして、台湾工芸の振興に尽力されている組織です。
日本では各県ごとに工芸研究所や試験所があるのですが,台湾は国を挙げてのバックアップ体制がとられています。
竹工芸のみならず,陶芸、漆芸、金工、染織と多岐にわたる工芸分野を研究対象にしています。
それぞれの専門分野の研究者がいるだけでなく、同じ建物の中に工芸家のstudioが併設されており,一般の方の体験もできるようになっています。
また、展示ブースも本部(台湾中部の南投県)にあるだけでなく、台北にもあり、かなり充実した体制をとっていました。
日本と比べてコンパクトに組織が集約されていて,機動性があり、出版事業も手掛けるなど,うらやましいかぎりです。


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この建物は工芸家のsutudioや常設の展示スペース,子供のための教育スペースがありました。
日本の民芸の展示もありました。
柳宗悦は戦前の台湾にも来ていたんですね。
民芸ブースについては後日紹介します。

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この建物は今回の展覧会が行われたところです。
台湾の有名な芸術家・楊英風(1926〜1997)の建築設計。
楊さんは東京芸術大学で朝倉文夫(大分県出身)に師事され、その後イタリアに留学されています。
1階がミュージアムショップ。
2階から4階が展示スペース。
このような建物が何棟もあり、また来客用の宿泊施設まであります。
台湾中部大地震の際は大きな被害を受けたようで,地震後何棟か立て直されたものもあるようです。
現在工事中の建物も2棟ありました。
国から台湾工芸界への手厚い支援には頭が下がります。

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これは研究所内の庭。
毎朝散歩をしていましたが,広々としていて,とても気持ちのよいところです。
おじいさんが太極拳の練習をしていて、中華文化圏の国を実感しました。
守衛さんも24時間態勢で常駐していましたので,治安は全く心配なかったです。

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研究所は高台に建っており、高台から市街を見渡した写真です。


次回は展覧会の模様をレポートします。
by first-nakatomi | 2010-01-13 00:04 | information
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