卓越技能者記録保存事業

卓越技能者記録保存事業は、私も参加する若手竹職人の集り「巧匠竹学会」の活動で、年配の竹工芸の先生方の仕事を映像記録として後世に残そうと、九州電力さんの支援を受けて行っています。

・竹の世界に入られたきっかけ
・過去の仕事について
・道具について
・若い竹職人への提言

などの質問をしながら先生方の仕事を記録しています。
尚,記録した映像は、大分県竹工芸訓練支援センター、別府市竹細工伝統産業会館、大分県立芸術会館に寄贈する予定です。

先月は2代渡邊勝竹斎先生の工房にお伺いしました。
昭和2年生まれの先生は、80歳を超えられても週5日、元気に仕事をされています。

a0103666_23115987.jpg

a0103666_23133552.jpg

先生の面取り包丁(竹ひごをとるときに使う道具)。
銑刃(厚みをとる刃物)がすり減ったものを加工してこの道具を作るそうです。
気の遠くなる仕事量をこなさないとできないですね。

a0103666_23141674.jpg

こちらは幅取りの台(松製)。
それぞれ幅が決まっていて、求めるひご幅に合わせて刃物を打ち込み、使います。

a0103666_23183120.jpg

編みを干しているところ。
天日で干すと、染色したときに色の染まりがよく、また落ちにくいそうです。
ここまで心を配ってものを作っている方は、あまりいないと思います。

著作権上,先生の作品は載せませんが、ため息の連続でした。
70年間も竹の仕事をされている人の、凄みを感じます。
最近は締め切りのない仕事をゆっくりされているとおっしゃっていましたが,少しでも長生きして作品を作られることを願っています。
by first-nakatomi | 2010-02-06 23:36 | open process
<< bowl 現代の侘び寂び >>