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油絵の講習

友人の画家が工房来訪。
油絵の講義をしてくれました。
溶き油で仕上がりが変化しますし、溶く濃度でもかなり変わります。
これはものすごい奥の深い色世界に入り込みました。
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構造に特長のある竹工芸に、色が加わわると新しい世界が開けそうです。
油絵は質感もよく、いつか使いたい表現技法です。
by first-nakatomi | 2015-03-21 23:40 | open process

竹田の竹

油抜きをされた、念願の竹田の竹が到着。
自分たちで山から切り出した竹は、また格別です。
これを見ながら一杯いけますね。
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まだ青々としています。
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油抜きは隣町の神品竹材店さん。
これをさらに天日で2ヶ月ぐらい干すと、立派な白竹になります。
青竹から白竹に加工しておけば、何年でも保存が可能。
身も締まって、硬質な表情がでてきます。

干す場所にも困らないのは、なんとも贅沢な環境です。
by first-nakatomi | 2015-03-05 21:22 | open process

バーナーでの火曲げ

厚みのある竹の場合の、火曲げ。
竹を固定し、バーナーで熱します。
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今回は底力竹の火曲げです。
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by first-nakatomi | 2015-02-26 21:49 | open process

足(籠の角の補強材)の取り付け方法。

籠に足を取付けるとき、足で高さを少しでも出したい、
厚みのある竹でボリュームを出したい場合。

厚い竹を4枚に剥いで火曲げします。
底側を剥がないで残しておくと作業がしやすいです。
火曲げ後、削り、差し込み
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籐でかがります。
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by first-nakatomi | 2015-02-25 21:40 | open process

竹ボタン塗装

竹ボタン/ウレタン塗装乾燥中。
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iphone6 で撮影してもらいましたが、アート写真のように。
最新のテクノロジーのすごさを感じました。
by first-nakatomi | 2015-02-21 21:52 | open process

有機的な縁作り

竹工芸において、縁作りは最も難しい工程です。
ここが甘いとすべてが台無し。
とくに有機的な曲線の縁を作ることは、ひと工夫が必要です。

私のやり方は(師匠に教わった方法ですが)
1、丸籐の表皮を磨き包丁で磨く
籐の表皮は2層になっていて、どこまで磨くかは好みです。
2、紙ヤスリ(#400)でさらに綺麗にする
3、針金を巻く
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4、水に付ける(2〜3時間)
5、作りたい曲線に手で曲げる
針金を巻き付けているので自由自在
6、熱を加える
7、冷ます
8、針金を外す
9、表皮をもう一度紙ヤスリで綺麗にする
水や熱で表面が荒れるから
10、内縁と外縁に竹割包丁で2分割
ここが一番の難所!!
11、裏を切り出しナイフで綺麗に整える
12、籠に取付ける
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13、縁を巻く

こうして見ると、とっても面倒ですが、手間をかけた分だけ良い籠ができます。
経験有るのみ。
by first-nakatomi | 2015-02-18 21:33 | open process

染料と顔料

箕輪漆工さんに問い合せをして気づいたこと。

「染料」と「顔料」の違い。

「染料」
1、天然染料も合成染料も退色する。
2、編み目の隅々まで色が染まる。
3、透けるので、竹の素材感が生かされる。
ex.透き色漆、天然染料、塩基性染料

「顔料」
1、ほとんど退色しない。半永久。
2、編み目の奥までは塗りにくい。
3、厚く塗るとペンキのようになり、竹の素材感が失われる。
ex.色漆、カシュー塗料、アクリル絵の具、油絵の具

それぞれ特性があるので、使い分ける必要がありそうです。
by first-nakatomi | 2015-02-15 21:43 | open process

竹と油絵の具 (その2)

色の試験をする目的は、主に退色対策と多様な色の獲得です。
これまでの、染色・漆仕上げの技法とは違う仕上げ方法を探ることで、より幅広い色表現ができれば、竹工芸界も新しい世界に進むことができると思います。

現段階で考えているのは、

染色⇒アクリル絵の具⇒油絵の具
アクリル絵の具⇒油絵の具
油絵の具のみ


染色⇒色カシュー⇒漆
染色⇒色漆(色の種類は少ない)

(カシューは色の種類も豊富で、漆との相性も良いので可能性のある塗料です。)
染色で細部まで色を付け、色カシューで色の調整と退色予防、最後は薄く漆で高級感のある艶を出す。

自然派指向の竹芸家には、
天然染料⇒漆/天然素材系の塗料やニス
などの仕上げ方法を研究してほしいですが、私は耐光性のある色を求めるので、科学の力を借りるスタンスです。
スマホも使うし、車にも乗るので、竹にだけ科学の力を使わないのも偽善的なような、、、。

これからは油絵の具について、

ジェッソなどの下地無しの竹の表面に、不透明色のコールドグレーを塗装。
左側が1層塗りで、右側が2層塗り。
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1層塗りだと竹のナチュラルな色が表面に影響を与え、光が当たる程シルバー系統の色合いになりました。
2層塗りだとコールドグレーが持つ寒色系に仕上がりますが、アクリルにない艶が出てシルバー系に近いグレーではあります。
画像はニス未塗装状態ですが、照明があたるとご覧のような光沢があります。
コールドグレー1層塗りの拡大画像。
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竹のナチュラル色がうっすらと透け、少し配合してあるルツーセの影響で光が当たるほどにシルバー系に見えます。
ちなみに『シルバー』の油彩絵の具は、アクリル同様にラメが入っていて、竹の表面に塗ると竹本来の質感がなくなり、表面にザラツキも出そうです。

下地無しの竹に、不透明色のカドミウムレッドミディアムを1層塗り。
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筆ムラなくフラットに仕上がり、1層塗りだけでも竹にしっかりと着色。
この上に透明・半透明の他の色を重ねる事でより深みのある色にして行く事が可能だと思います。
油彩絵の具ですが、下地材無しでもわりと竹にはしっかりと着色できるようです。
課題は、編みに塗った場合に、色むらがどの程度でるのかです。

現実的な方法は、
染色⇒色カシュー⇒漆
ですが、実験しないと発見もないので、長いライフワークで色の課題に取り組みます。

漆のような高級感があり、接着効果もある塗料はなかなかないので、
伝統と現代をうまい具合に組み合わせて/使い分けてゆきます。
by first-nakatomi | 2015-02-06 22:10 | open process

竹と油絵の具 (その1)

友人の画家 K氏に依頼して、竹に油絵の具の着色実験をしてもらいました。
軽い気持ちでお願いしましたが、かなり詳細なレポートを頂きました。
色の世界も追求し始めると、深淵な世界だと痛感。

あ、これから専門的になりますので、興味のない方は飛ばして下さい。

レポートを要約すると、

まず、油絵の具の色には透明/半透明/半不透明/不透明の4種類の分類があり、さらに1つの色にもライト/ミディアム/ディープあります。
さらに製造会社により色は異なります。
この時点ですでに、色の選択にくじけそうです。

例)オランダのターレンス社/透明色ウルトラマリンブルー/ディープ
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そして、油絵の具を溶くための油の配合も考える必要があります。
油により仕上がりや発色が異なるからです。

K氏のお勧めの配合は、
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全てホルベイン社製、左から
リンシードオイル  20%
サンシックンドポピーオイル  20%
スタンドリンシードオイル  50%
ルツーセ  10%

の配合で作り、その油を右端のターペンタイン(テレピン)2倍希釈で油絵の具を溶く。

ポピーオイル(ケシの種子)よりもリンシードオイル(亜麻仁油)が多め。
理由は、絵の具がリンシードオイルで溶かれている、
リンシードの方が乾燥が早く強い画面に仕上がるから。

ポピーオイルをベースに作られているルソルバンという調合溶き油もありますが、主に初心者が用いるようなもので、乾燥に時間がかかり、画面もやや弱めに仕上がるのであまりよくありません。
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また、乾燥が早いクイックドライングメディウムという油もあり、配合する事無くそのまま使えますが、筆のタッチが残る硬めの性質という事と、完成後にクラック(ひび)が入るという問題があるので、これもおすすめできません。
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油絵では、仕上げにタブロー(完成ニス)を使います。
乾燥して艶が無くなった絵の具に光沢を与えるという目的と、絵の具の上に膜を作り大気中の汚れや紫外線による画面の古色を防ぐ効果があります。
油絵の場合、数十年数百年経過し色あせた作品は、テレピンで上層のニスを落とし、新たにニス掛けする事で元の鮮やかな色彩が復元されます。
ただ、竹の場合にタブローを使う必要があるのかはわかりません。
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艶のある仕上がりにしたい場合は、溶き油にルツーセ(光沢を出す油)を少し加え、艶を出したくない場合は、ルツーセを加えないのがよいでしょう。
by first-nakatomi | 2015-02-02 22:22 | open process

漣橋Ⅳ

久しぶりに伝統技術を使った作品を制作中。
編む作業はやっぱりたのしいですね。
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作品名「漣橋Ⅳ」
モンドリアンの「ブロードウェイブギウギ」をイメージして制作。
染色しておいた竹ひごを、ステッチのように編んでゆきます。
抽象絵画のような編みと、有機的フォルムの融合です。
by first-nakatomi | 2015-01-30 21:33 | open process