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早野久雄先生の展示会小冊子

早野先生の追悼展の冊子を、弟子の大橋さんを中心に作っています。
少部数の発行ですが、関係各所に配布する予定。
機会がありましたらご覧下さい。

「 はじめに

早野久雄先生は、つねに時代の先を見据えて活動された、スケールの大きな竹芸家でした。
先生の仕事は、地元の漁師籠を作ることから始まり、ブルーノ・タウトの流れを汲むクラフト哲学を別府の竹業界に伝え、別府産業工芸試験所所長として竹業界を先導されました。
また、海外にも頻繁に赴き、ビルマでの技術指導や、欧米での竹文化普及活動、文化人類学的な東南アジアでのフィールドワークなど、たった一人の人生とは思えない多彩な活動をされています。

今回の回顧展では、先生の多岐にわたる活動のうち、クラフトデザインという視点で先生の仕事を振り返りました。
確かな技術と、古びることのない美意識に裏打ちされた、「竹のクラフトデザイナー 早野久雄」の世界に足を踏み入れてください。
そこには、次世代の竹職人にとって、学ぶべき多くの遺産が隠されています。

2014年5月 BAICA 中臣一 」
by first-nakatomi | 2014-05-21 21:13 | thinking

早野久雄 竹のクラフトデザイン展 レポート

別府市竹細工伝統産業会館で、5/11まで行われている、故早野久雄先生の遺作展に行く。

戦前に漁師籠を作っていた竹職人が、日本のクラフト運動の興隆に刺激を受けて、別府竹業界に新しい風を吹き込む「グランドデザイナー」となられる人生を体感できる展示会。
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田舎の竹職人というよりは、現場を良く知る大学教授のような方でした。
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早野先生が別府に取り込んだクラフトデザインは、ブルーノタウトや、コルビジェの弟子のシャルロットペリアンが、日本の伝統工芸技術を生かしたモダンデザインに始まります。
もともと外貨獲得のために、国が主導していた工芸品輸出振興策でしたが、戦後の西洋化した生活スタイルに合う伝統工芸品を作ろうという動きに変わってきます。

この作品は、編みや大きさは違いますが、タウトに影響を受けていたのかなと想像します。
タウトのものよりも工芸的で、折り返しの丸みが、やわらかくて心魅かれます。
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先生の活動は、海外での竹文化普及活動(ベルギーなど)や技術指導(ビルマ)、文化人類学的な東南アジアでのフィールドワークなど多岐にわたり、ひとくくりに出来ないスケールの大きさがありますが、大きな功績は別府竹業界にモダンクラフトの考えを取り込んだことと、「別府竹細工」の定義を整理して国の伝統的工芸品の指定を獲得したことだと思います。
by first-nakatomi | 2014-05-05 21:53 | thinking

ロットナンバー

「廿ノ十六」(16/20)
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今回の作品は20個限定なので、ロットナンバーを記しています。
実際は、形は同じですが、色のバリエーションがあり、すべて同じではありませんが、複数制作(マルチプル)する場合の礼儀として記しています。
by first-nakatomi | 2014-02-28 23:11 | thinking

箱書き

桐箱に箱書き。
失敗が許されない(桐箱は高価なので)文字を書くというのは、
かなりの集中力とエネルギーを使います。
PCで文字を打つことの気安さとは対極。
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まだまだ、字も精進が必要です。
by first-nakatomi | 2014-02-28 21:57 | thinking

大分県竹製品海外販路開拓事業

大分県の事業で、竹製品を海外へ輸出する3年計画の事業。
初年度はジュエリーで、予想以上に好評に博しています。

2年度はセンターピース。
テーブルの中心に置いて楽しむ、オブジェ的な商品開発です。
表現したいコンセプトを元に、新しい竹の世界を切り開きます。
乞うご期待。
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by first-nakatomi | 2013-11-30 22:14 | thinking

「エディション」と「マルチプル」

カタカナばかりで申し訳ないのですが、
前回書いた「ユニーク」と「エディション」の区分けの補足。

海外のギャラリーの方に聞いたところ、複数制作される立体作品の場合は、
「エディション」と言わずに「マルチプル」というそうです。

ただ、現代彫刻などの「マルチプル」は、アーティストが発案・設計・監督をおこない、工業的な手段で作品制作をすることが多いので、すべて同じものがつくられるのですが、竹の作品の場合がそれに当てはまるかは、難しいところのようです。

型を使っているわけではなく、同じように見えても実際には手作りで1点1点違いますから。
日本の工芸界には、「エディション」「マルチプル」の概念はないと思いますが、それは工芸的ものづくりが、ゆらぎのある人の手によるところが大きいからでしょう。

難しいですね。
by first-nakatomi | 2013-06-28 17:07 | thinking

「ユニーク」と「エディション」

雑誌でアートの特集が組まれていて、知ったのですが、
アート作品には2つの分類が有るようです。

「ユニーク」世界で1つしかない作品
「エディション」複製作品がある作品(版画、リトグラフ、写真など)

漠然と違いを理解していましたが、
改めて分類するための言葉があることを知り、目から鱗でした。
竹の作品も、「ユニーク」と「エディション」で分けて制作すると
意識がクリアーになりますね。

アート業界では常識なのかもしれませんが、私にはハッとした文でした。

「ユニーク」の作品だと購入した作品が、量産されていたりすることが購入者にとって一番よくないことですので、作る側も気をつける必要があります。

「エディション」の作品もロット番号をつけて、「1/10」などはじめから数を限定することで、購入者も作品を安心して購入できますね。
限定しなくても、同じ作品(シリーズ)の何番目の作品かをわかるようにすることは、購入者に対する礼儀のように思えます。

いままで、数点同じ作品を制作したことがありましたので、反省。
by first-nakatomi | 2013-06-22 10:05 | thinking

酒井田柿右衛門先生逝去

第14代酒井田柿右衛門先生が亡くなられました。
2度お会いしたことありますが、
本当に誰にでも分け隔てなく接して下さる方でした。
人間国宝でも全然偉そうなそぶりがないのはすごいなと思いました。
全くの無名の若造にも、「工房にいつでも遊びにきなさい」と仰って下さって、
とてもうれしかったのを覚えています。

「きれいなものと、美しいものは違う」
口癖のようによく言われた言葉ですが、深い言葉です。
きれいに作ることは時間をかければ可能だけれど,美しいものはまた違う次元で存在します。
不純物やノイズがあったりしても、美しいものは美しい。
追求すると、一生求め続けるテーマになります。

名家を継ぐ重圧の中での人生だったと思いますが、
ご冥福をお祈りします。
by first-nakatomi | 2013-06-16 23:14 | thinking

個展無事終了

おかげさまで、無事に個展を終了することができました。
遠路はるばる見に来て下さったみなさん、ありがとうございました。

久しぶりに東京に長く滞在して、たくさんの人に出会えて、
自分の活動を報告できたことは、よかったです。

意外にも、大分県関係者、竹田市関係者が、たくさん来場くださり、
銀座なのに大分な雰囲気が漂っていました。
東京は大きいようだけど、故郷のつながりが生きているんですね。
世間は広いようで狭いなあと、感じた日々でもありました。
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東京は刺激的でおもしろいけど、
やっぱり自分には田舎の静かなところが一番合っていると再確認。
田舎で、地に足をつけて作品を作り続けますので、
今後ともよろしくお願いします。

最後になりましたが、個展をさせていただいた桜製作所さん、
ありがとうございました。
ジョージナカシマをはじめすごい家具の上に、作品を並べられてとっても光栄でした。
もう少し売り上げが伸ばせる自信がついたら、またチャレンジさせて下さい。
by first-nakatomi | 2013-05-04 22:13 | thinking

REVALUE NIPPON PROJECT 総括

祭りが終わり、静かな早朝のホテルを出て、大分の帰路へ。
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1つのプロジェクトが終わり、また静かな日常生活に戻ります。
ゆっくりと振り返ることはまだ出来ませんが、今回のプロジェクトが、
自分にとっての転換点であることは間違いないと思います。

30代、40代の世界の一線で活躍されている方が、
本当に楽しそうに仕事をされる様子をみると、とっても刺激になりました。

いい仕事をされる人が、こんなにたくさんいて、
その中に自分も関われたということを感謝したいと思います。
ありがとうございました。
by first-nakatomi | 2013-02-12 15:16 | thinking