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ギャラリー日日

打ち合せの合間に、展示会をのぞきに行く。

「打つと曲げる 関島寿子とオット・バイヤーの仕事」
ギャラリー日日
http://www.nichinichi.com/ja/index.htm
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黒竹の作品もありました。
巾を揃えたり、面を取ったり、厚みを揃えたり。
専門的な工程を経ない材料としての竹は、どうしても美しく見えなかったです。
木の皮や葛の作品は抵抗なく観られるのに、竹になるととたんに抵抗を覚えました。
竹の専門家だから、細部に眼が行き過ぎるのかもしれないですね。

逆に関島さんの造形は、竹工芸家には真似が出来ないです。
造形思考が、まったく異なります。
専門技術に捕われることのつまらなさを、照射されたような作品を見ると、
なんとも考えさせられる展示会でした。
by first-nakatomi | 2012-05-07 22:48 | thinking

現代美術と工芸

今日はネットの調子がいいので、参考に小山登美男ギャラリーのウェブを眺めてました。
ものすごく有名な現代美術のギャラリーです。

1938年生れの陶芸家、吉村昌也さん。
http://www.tomiokoyamagallery.com/artists/yoshimura/#fragment-10
こういうアプローチをしている陶芸家がいることを初めて知りました。
古美術的なというか、現代美術的なというか・・・。

技術的にすごいわけではないけれど、なんとも言えない味と凄みがあります。
久しぶりに憧れをいだきました。
こういうものが竹で作りたいです。
by first-nakatomi | 2012-03-04 21:37 | thinking

草月花展 in 佐伯

先日、佐伯まで花展を見にゆきました。
テーマは「廃材」

割り箸や、ハンガーを使っての生け花。
長靴にチューリップ。
うなりました。
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参考になりそうな構造、組み方がたくさん。
違う分野を見るのはとっても勉強になります。
by first-nakatomi | 2012-02-08 21:12 | thinking

苛性ソーダ

専門的な話。

竹の油抜きにつかう苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)について。
製竹業界では、竹の油分を取り除くために苛性ソーダを使います。

環境に悪いという人もいるので、大分県産業科学技術センターに問い合せてみました。


@結論
強アルカリ性の劇物なので,取り扱いには注意が必要だけど,中性にすれば排水しても構わない。
生物は弱酸性なので、竹を煮れば中和されて、自然に中性になる。

熱湯に手を入れれば火傷をするのと同じで,強アルカリの苛性ソーダを素手では扱わない。
重曹は弱アルカリで取り扱いは優しいが、効果は薄い。

きちんと中和しないで廃棄処分する業者がいるので,環境に悪いイメージが定着してしまいました。
米の研ぎ汁が環境に悪いのと同じ。



まあ、アルカリ性のまま廃棄しなければ問題はないようです。

苛性ソーダを使うのは、石けんに使われていることからも分かりますが,油分を強力に取り除く性質があります。
青竹を天日に干しても白竹(晒竹)にならずに腐るのは、表面の油分が強力で、内部の水分が閉じ込められて腐るから。

また、油抜きで竹の養分が取り除かれるわけではないので、防虫効果はありません。
伐採時期に気をつけましょう。

10年以上竹業界にいるけど、目から鱗のお話でした。
by first-nakatomi | 2012-01-10 21:54 | thinking

個展ふりかえり

迷いもありましたが,個展をしてよかったです。

きちんと振り返り、整理できるまでにはもう少し時間が必要だと思いますが,
日本で竹工芸を続けられる希望がもてました。
まだまだ竹工芸もいけますね。

竹業界の中だけで生活していると、ものの見方が専門的になり過ぎるので、
世間の素直な見方を感じることもできました。
山の中で籠ってばかりいないで、たまには外の風を感じることも必要ですね。

あと、地域の差、大分と香川、九州と四国。
風土が違うと、ものの好みも人も違うんですね。
瀬戸内のからっとした明るさが、高松にはありますね。

感じるところのおおい日々でした。
by first-nakatomi | 2011-10-29 22:28 | thinking

アーティスト

日本でアーティストというと、なにか夢追い人のような感じですが,
実際は、大工や八百屋や魚屋と何の変わりもありません。
工夫して、いいものをつくる。
よりいいものを。
努力が足りないと、自然淘汰されるのも、地方の商店街と同じ。
簡単な話。
by first-nakatomi | 2011-10-01 08:04 | thinking

若手竹作家育成プロジェクト

大分県の竹作家とアメリカのギャラリーの方とで、将来の竹業界を話し合う。
日本の竹作家が急速に減少する中、若いプロ作家の育成が急務ということで一致。

具体的な方策は、まだまだこれからですが、門戸は開いてます。
ドアをどんどん叩いてください。

プロの作家というのを難しく考えなくても、結構現実的な話です。
世界的な需要はあるのに、供給が追いついていないというのは、売り手市場。
過去の竹作品の流れを学んで,隙間を探れば突破口はいくらでもあるのになあ。

ギャラリーの扱う販売最低価格ライン
1,500ドル〜2,500ドルの作品が不足しているようなので,
手始めにそのラインを目指すのも1つの手です。
by first-nakatomi | 2011-09-30 22:47 | thinking

製作姿勢

竹工芸は座り仕事。
あぐらを長時間かいているので,腰が悪い人が多いです。
仕事はしやすいけれど,体を壊しては意味がありません。

少しでも腰に負担のない姿勢で仕事をすることが肝要です。
最近、低めの椅子にクッションを敷いて仕事をしています。
竹割や竹剥ぎはこれで大丈夫。
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ただ、幅取りや裏すきをするときは、クッションだけです。
あぐらをかいてするような道具を使うからです。
いずれすべて椅子で作業ができるように、道具をつくり直す必要があります。
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80歳までは仕事をするので、体に負担がないように道具を整備しなければ。
by first-nakatomi | 2011-09-20 22:06 | thinking

言葉

「便利さは美の一番の敵」

サンデープロジェクトで、ドナルドキーンさんが
大震災後の日本に送った言葉。
すごく納得。
便利で快適な社会は、あまりおもしろくないです。
便利さもほどほどで、不便もまた楽しからずや。
by first-nakatomi | 2011-09-11 22:39 | thinking

かご研究2

この籠も地獄で発見したかご。

亀甲編みに、ひごを巻き付けています。
竹の編みは、平坦なものが多い中、これだけの凹凸感は秀逸。
縁が丸くてごつい仕上げで、全体のバランスが取れています。
難しい技法ではないけれど、面白みがあって、美しいかご。

竹は虎竹。
価格は55,000円。
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斜めから見るとボリューム感があります。
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by first-nakatomi | 2011-08-23 22:28 | thinking