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アクセサリー

去年秋から頼まれていた竹のアクセサリー(バングル)を製作中。
大変お待たせしております。
竹のアクセサリーは、軽いし肌触りもいいので、とても可能性はある分野ですね。
でも、自分があまり身につけないものだから、イメージがなかなか湧かなくて悪戦苦闘しています。

一部に銀を使おうかと思い、別府にある手作りのアクセサリーのお店「st.sense」に相談に行きました。
結局、銀は酸化が激しいので取りやめて、竹だけで作ることに決定。
Tさん、アドバイスありがとうございました。
ここの店主はユニークな方で、作られるものも斬新で、想像力に満ちあふれています。
地方都市にいることを忘れさせてくれますね。
お近くをお通りの際は、のぞいて見てください。
別府市石垣アテオの近くにあります。

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全体像の写真でなくてすみません。
by first-nakatomi | 2010-02-17 22:32 | thinking

プロフェッショナル

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を視聴。
たまに見ますが,今回いろいろ考えさせられました。

生命科学者 上田泰己34歳。
同年代でこれだけの仕事をしているをされている方がいるのに驚愕。

上田さんのプロフェッショナルの定義
「形のないものに、形を与えられる人」
上田さんの場合は、生命の新しい知見を発見するということですが,すべてのプロフェッショナルな人に当てはまることだと思いました。
なんだか分からないもやもやとしたものに、形を与えるということ。
予想のつく仕事ではなく、未知のものに挑戦している姿勢に刺激を受けます。

竹の仕事も、作る前にはもやもやとして予想がつかないけれども,試行錯誤して考え抜いてものが完成したときほど喜びの大きいことはありません。
そういう仕事にひかれます。

キャリアを何年か積み重ねてゆくと、どうしてもしても失敗を恐れてしまって守りに入りがちです。
挑戦する気持ちを忘れないでゆきたいですね。

全く違う分野の人と話をすることで(テレビを見ていても感じますが)、自分の置かれている状況が照射されて、自分は何を求めているのだろう、どういう世界を望んでいるのだろうと考えます。
どうして風呂を薪で焚くのか。
どうして田舎に住んでいるのか。
どうして竹細工を仕事にしているのか。
どうして幾何学的な作品を作るのか。
ひとつひとつの小さな疑問を考えることで未来が開けるのでしょうね。

基本的に直感でここまで来た気がするので、振り返って考えることも必要なのかなと、まあTVを見ていて思いました。
by first-nakatomi | 2010-02-16 23:58 | thinking

現代の侘び寂び

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別府の町中を散歩していて出会った建物。
その圧倒的な存在感に、つい見とれてしまいました。
これは作ろうと思っても、なかなか真似できないですね。
左側の建物は元病院。
廃業した病院の建物はどこか不気味さを醸し出すんですが,この建物はそこを突き抜けて明るささえ感じました。

初めからこのような姿を目指していた訳ではもちろんなく、「居住者のライフスタイル」と「時間の経過」が相まってこうなったんでしょうね。
これこそまさに侘び寂びの世界。
こういう建物で茶を点てる人が出てくるようになると、茶道界も面白くなるのかも。
by first-nakatomi | 2010-02-06 21:06 | thinking

鳥の巣箱について

近ごろ野鳥がたくさん来るようになりました。
季節のせいか、家の周りを整備したからか分かりませんが。
工房の窓ガラスにぶつかって死んだ鳥も3羽。
こちらは窓ガラスをきれいに磨きすぎたため。
世界で,窓ガラスにぶつかって死んでしまう野鳥の数は、数万に上ると最近の新聞に出ていました。
鳥はガラスを認識できないみたいです。
特に高層ビルは渡り鳥の飛行ルートにあった場合、ぶつかってぼとぼと落ちてくるようです。

罪滅ぼしではないですが、鳥の巣箱を設置しようとおもいます。
で、巣箱について考えました。
考えてみると、巣箱といっても、その鳥の生態を知らないと設置できませんね。
どの鳥のために作るかで、設置する木の種類、巣箱の材質、高さ、日当たりなどの場所、巣箱の大きさ、穴の大きさ、子育てをするのかなど、違ってくるでしょうね。

モノを作るときと同じである事を発見。
漠然と形を考えてモノを作るということはできません。
用途、顧客、価格、色、形、作る前に調査することはたくさんあります。
たとえば「バッグ」でも、歴史、国や個人の生活スタイルによって千差万別。
何を入れるときに使うのかで大きく異なります。
ちなみに「竹の花籠」は日本独自の文化です。
他の国では花摘み籠はあるけれども、おとし(筒)をいれて花を生ける事はしません。

ま、とりあえず巣箱を作ってみます。
使ってくれなければ改良するのみです。
そのうち「鳥の家」とか言われたりして。
からすが寄って来ないように少し小さめの巣箱にしよう。
by first-nakatomi | 2009-01-28 22:24 | thinking

個展について

個展(gallery K)を無事終えることができました。
来ていただいた皆さん本当にありがとうございました。

BAICAの展覧会や、「県内在住作家11人展」などもあり、大丈夫なのかなあという感じでしたが、なんとかかたちになってよかったです。

個展を開くのは、いろいろな目的があると思いますが、今回は新しい試みに挑戦することが目的でした。
「三角形で、形を構成する。」
このコンセプトだけで作品を作ったのですが、集中的に作り、galleryの空間に展示してみてまた新たな発見もありました。
光と影のコントラストや、見る角度によって表情が大きく変わる点など。
取るに足らない小さな発見なのですが、今後の展開に大きく寄与してくれると思います。
多分、何年か後になって、この個展が自分の作品展開における重要な点であったことを実感できるのではないか思います。

「なぜ三角形なのか?」
ということは、よく問われました。
以前ブログでも書いたように、何かを作るときに、自分では理解できていないことが多いのです。
「こういう動機で、こういうことを表現したくて、こういうものを作ったのだ。」
ということは自分に関しては、ほとんど理解していません。
特に制作する前は。
ただ漠然と作っているわけでもないのですが、一つの手がかりを基に(今回は三角形ということだけです。)、手探りで答えを探すような感覚という感じです。
答えが見つかったからといって、世間に大きな影響を与えるとか、人の役に立つとかということは全くないのですが、自分のものの見方が変化することは確かです。
周りは何も変わっていないけれども、自分の見える世界は大きく変わるということかな。
子供みたいですが、小さな発見を繰り返すことが、自分に大きな変化をもたらすということはなんとなく感じています。

いつか三角形の作品で世界を巡ることができればいいと思っています。
もともと、竹工芸を勉強するようになってから川島茂男さんの竹の巨大な作品には、強く惹かれていました。
縁の遠い世界だと思っていましたが、BAICAで竹の仮設構造物を研究することで、基本の構造を考えれば、竹で大きなものを作ることも不可能ではないのだと感じるようになりました。
逆に、適しているのではないかと思うようになりました。
「ひごにして編む」、ということから解放されたことが、自分にとっての大きな転換点でした。
三角形というのは構造的にも安定した形なので、最初に取り組んだのは正解だったと思います。
四角形や五角形でも、制作は可能ですが、最終的にはやっぱり三角形に戻るような気がします。

今回、ある人から「一番最初に作った作品・漣橋にも三角形が、編みこまれていますね。」といわれて、そう言われてみればそうだなと、気づきました。
三角形には縁があるのかもしれないなと。
これから三角形に注意して、周りを見てゆこうと思います。
三角関係には気をつけようと思いますが。

世の中、三角形を意識して見ていると、いろんな発見があるでしょうね。
「あの人の顔は三角形だ。」
「こんなところも三角が。」
なんて、キュビスムのように世界を見てしまうかもしれません。
Oさんに言われた様に、そのうち「三角の人だ。」と言われるようになるかもしれません。

最後になりましたが、gallary K さん、本当にお世話になりました。
いろんな人が来て応対に大変だったと思いますが、いい個展になって感謝しています。
とてもいいgalleryでした。
また、新しいことに挑戦したくなったら、個展させてください。
あんまり売れないと思いますが・・・。
by first-nakatomi | 2007-11-30 21:21 | thinking

竹の可能性について

素材としての可能性は、環境な観点から見ても、木や陶磁器、プラスチックと比較しても、
・「竹は3年で伐採可能」
・「自然に土に戻る」
・「厄介者されるくらいの繁殖力」
など、多くのアドバンテージがあります。

以前はマイナスとされていたことが、最近では世間の考え方が変わってきて、いつの間にかプラスになってきています。

また、これまでの20世紀の建築構造物が、鉄・ガラス・コンクリートを多用してきましたが、それは、その時代の要請があったとのだと思いますが、21世紀には竹が必要とされる時代が来ると思います。

さらに、竹を扱った分野は、ほとんど手付かずの大地が広がっているということです。
ブルーノ・タウトやペリアン女史、イサム野口、勅使河原宏など何人かの先覚者はいますが、それでもまだまだパイオニアになれる地平が拡がっています。
それは、閉塞間のあるこの時代に生きている私たちには、とても恵まれたことであり、勇気づけられることだと思います。
by first-nakatomi | 2007-09-27 21:16 | thinking

BAICAのこと

この間、BAICAの紹介文を書く必要があったのですが、なかなかこういう機会もないので、BAICAって何をやっているんだろうということをこの場を借りて。

BAICA

2006年3月設立、アートディレクターに城谷耕生さんを迎える
主に九州で展示会を何度か行っていますが、大規模な展示会はこれからです。
設立後1年間はプロダクト開発に力を注いできましたが、少し先が見えてきだしたので、今後は外に向って活動してゆく予定。

城谷さんの人脈によって、竹以外の分野のいろんな人と交流を持つことができるようになりました。
異なる分野の人と多く関わることで、BAICAのメンバーの視野が広がったことは確かです。


・BAICA結成のいきさつ

そもそものは、今からさかのぼること7年、城谷さんが大橋の師匠である早野先生宅を訪問したことから始まります。
そのとき城谷さんは、竹についてもっとよく知りたいということで訪問したのですが、たまたまそこに弟子として学んでいた大橋さん(現在BAICA代表)と知り合います。
そして竹細工の産地である別府の窮状を知るようになります。
多くの伝統工芸産地と同様に、別府においても外国製品の流入やデザインの遅れ、崩壊しかかった修行システム(弟子制度)のための後継者難など多くの問題を抱えていました。
まあ、いろいろ話しているうちに何とかしようということがあって、昨年のBAICA結成に至ります。


・BAICAのデザイン・創作のコンセプト

「学習と労働の場を両立させる、新しい工房運営プロジェクト。」
デザインの大元にあるのは、このコンセプトです。つまり、「竹細工の学校を卒業した生徒が基本的な技術で、学びながらクオリティーの高いプロダクトを生産できるシステムを作るということ。」が基本にあります。
ゆえに、開発しているプロダクトはどれも高度な技術は使用していません。

また、「過去の膨大な遺産を、再発見しリ・プロダクトすることによって、伝統を受け継ぐということ。」も大きなコンセプトです。
実際にWAVE,FREEBOX,BAMBOOHAT,UNICOは、リ・プロダクトしたものです。
昔の作り方を知っている老職人に話を聞きながら、昔の確かな技術を学ぶことは大切なことだと考えています。

なぜこうしたシステムが必要なのかということですが、現実問題として竹細工の学校で学んだ人で10年後も竹の仕事に携わっている割合は、この20年間ほとんど変わらず、1割にも満たないのです。
そうした厳しい現状があるにもかかわらず、昔の後継者育成のシステム(弟子制度)は崩壊し、職人は高齢化し、若い職人が育たず技術が失われていくという悪循環。
こうして産地が崩壊してゆくのは、日本の多くの伝統工芸産地と同様です。
あまり大それたことは考えていませんが、何とかしたいという思いはBAICAとして共有しています。

もともと竹細工は、家内制手工業的な要素の強い分野で、大きく産業組織化されないまま、時代に取り残されて今に至ります。
ただ、これだけ社会のほとんどが、大きく組織化されつつある中で、これだけ個人の手わざだけで生き残ってきている業界も少ないといえます。
ある意味時代が一回りして、いつの間にやら先頭を走っていたということにもならないとは限りません。
実際その、あまりにローテクな作業工程に魅力を感じてこの世界に飛び込む若い人が絶えないのですから。

私たちとしては、学校を卒業した若い人がBAICAという場で働きながら学び、自分の将来の飛躍に向けての布石を打つことの出来る場を作りたいと思ってます。
それはひとつの玉突きのように、BAICAで作り・学んだ人がそれぞれの方面で巣立って活躍してくれることが理想です。
そうして、また新しい若い人が参加する。
クオリティーを維持しながら、循環させることで、新しい後継者育成システムを作るつもりです。
それは、プロダクトを製作する工場でもあり、技術を学ぶ学校でもあり、新しいことに挑戦する研究所のようなところでもあるでしょう。

実際、研究所のような活動としては、日本文理大学の建築学科の近藤ゼミとともに、非営利な誰でもが利用可能なデザインの、竹の仮設構造物の研究をしています。
産業廃棄物を撒き散らす仮設の展示ブースの代わりとして、災害避難場所である体育館内のプライベートスペースの確保のために・・・など。
軽量な素材で、手軽に無料で手に入る竹という素材は、一時的な仮設構造物を制作するには最も適した素材でもあります。
竹の新たな可能性に、光を当てる活動もしています。

一言でBAICAというものは、どういうものなのですかといわれると答えに窮するのですが、上記で長々と述べてきたような組織です。
末永く見てください。


・名前の由来

最後にBAICAの名前の由来ですが、「BAICA」は「梅花」でもあります。設立した3月が梅の花の咲く頃であったということ、大分県の県木が梅であったという偶然から名前を決めました。


詳しい写真などはHPで、
http://www.baica.jp/
by first-nakatomi | 2007-09-27 21:08 | thinking

エントロピーの増大・・・その耐性

エントロピー(entropy)・・・熱力学の気体の属性の一つ。一般に「乱雑さの度合い」を表す。


日常、仕事をしていると本当にいろんなことが、次から次へと降りかかってきます。
自分の作品づくり、問屋に出す商品、BAICAのプロダクトの開発、個人的な特注品、町のお祭りへの参加などなど。
われながらなんて、まとまりのない仕事の仕方をしているのだと呆れています。
もう少しエネルギーを、集中させた方がいいのではないかと。

こういうのをエントロピーの増大と言うのだなと、最近感じています。
あんまり増大すると崩壊してしまうので、たまには整理縮小する必要があります。
実際は、優先順位をつけて一つ一つ片付ける感じですが、ついつい嫌なことは後回しにしてしまっています。
青色申告書の作成など。
いつまでたっても書類の山(仕事のこと)が減らないどころか、高く高くなっている感じ。
その割にはいつまで経っても貧乏なんですが。

でも、エントロピーの許容量が大きいのは、それだけ複雑さを内包できる、いわゆる器量が大きいということかな。
そういう人でありたいと思っています。
エントロピーの増大に耐性を持つ人=懐の大きな人。
内田樹さんが、そういう風なことを書いてあるのを読み、とても実感を持って納得しました。

大まかな流れとしては、自分の行きたい方向へと向いているので、良しとしたいと思います。
by first-nakatomi | 2007-09-23 22:41 | thinking