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編み・組みの手技展

今日の日曜美術館で紹介されていましたが、
東京駒場の日本民芸館で「編み・組みの手技展」が開催中。
鷹の餌籠も展示されています。
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ちなみに、倉敷民芸館は世界有数の籠コレクションがあります。
籠好きな人にはお勧めです。
by first-nakatomi | 2010-02-28 23:22 | information

パワースポット

有馬さんの勧めで、大分市の柞原八幡宮を訪問。
大分に10年住んでいて、初めて参拝しましたが、パワースポットですね。
山奥にあり、重要文化財が6点もある神社とは思えない閑散さ。
ほとんど人が来ませんのでお勧めです。

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心が清められました。
身近にいいところが、あるんですね。

由布市には由布川渓谷、黒岳原生林、大杵社とパワースポットが溢れています。
自分の家がパワースポットみたいなもんなので,行ったことないんですが。

大分のパワースポットガイドはこちらから。
http://hifumi.sakura.ne.jp/powerspot_ooita.html
by first-nakatomi | 2010-02-28 22:52 | daily life

巨木

大分市の柞原(ゆすはら)八幡宮に立ち寄りました。
樹齢3千年のクスノキに見とれました。

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すごい生命力です。
by first-nakatomi | 2010-02-27 23:41 | daily life

木工房 訪問

西大分で、杉の彫刻を作っている、有馬晋平さんの工房を訪問。

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工房全景。
別府湾が見えるのに、家賃一万円。
大分市内でも、探せばあるんですね。


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「杉玉」という彫刻。
日本中の杉を使って制作しています。
チェーンソーであら取りし、鉋で整え、ペーパーで仕上げています。

杉は日本の固有種だ、という話を聞いて驚きました。
中国や北米にも杉に似た木があるけれども(セコイア)、違う種です。
身近にあるので、世界中にあると思っていました。

wikipediaで調べると本当でした。
「欧米言語では、しばしば Cedar類をスギと訳します。また和名にもレバノンスギ、ヒマラヤスギといったようにスギの名が当てられています。しかし、Cedar類はスギのようにまっすぐ成長するもののマツ科であり、スギとは縁が遠い。中央アジアや西アジア、ヨーロッパなどにはそもそもスギは分布しない。」


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木材を扱うので、温湿度計は必須アイテム。
5月の梅雨前は、温度も高く、湿度も低いので、木がパキパキ音を立てて割れているそうです。
そういえば竹も、湿度が低い時期に割れますね。

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ボール盤にフレキシブルシャフトをつなげて、スポンジサンダーにしています。
換気扇も。

木工の人は、ものすごい機械設備があるとイメージしていましたが,意外と竹細工と似たような家内制手工業のスタイルでした。
移動性を重視して、あまり設備を持たないようにしているということでした。
設備にお金をかけないで、工夫するという考え方にとても共感。

竹(繁殖力の強さ)と杉(土壌の崩壊、スギ花粉)は、邪魔者扱いされていますが、邪魔者同士がんばりましょうね。
by first-nakatomi | 2010-02-26 22:00 | daily life

籠師展

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昨年、ハンブルグ美術工芸博物館で開かれた「籠師展」の図録が手に入りましたので、ご紹介します。
初代館長のブリンクマン(1843−1915)が江戸末期から明治初期の日本の籠を収集し、その収集品の展覧会です。
日本においてもマニアックな展覧会が、ドイツで開かれていることに驚きます。
http://hamburg.germanblogs.de/archive/2009/08/18/kagoshi-hamburg-korbflechten-im-museum-fur-kunst-und-gewerbe.htm

ちなみに、「籠師」とは関西地方を中心として、江戸末期〜戦前まで活躍した高級竹籠を作る人たちのこと。
代表的な人物として、初代早川尚古斎、初代和田和一斎、初代田辺竹雲斎など。

ヨーロッパでの、日本の竹籠のコレクションは、
英国のビクトリア・アルバート博物館が、兵庫県有馬の籠を中心に所蔵。
スイス人のハンス・シュペッリーのコレクションは無名の約2000点の竹籠を所蔵。

アメリカでは
サンフランシスコアジア美術館のコッツェンコレクションが有名ですが、
プリンストン大学付属美術館美術館にもコッツェンコレクションの一部が寄贈されています。
メトロポリタン美術館にもティファニーのシルバー部門統括ディレクターでデザイナーの、エドワード・ムアーが1891年に寄贈した花籠80点があります。

アメリカは他にも美術館や個人の竹工芸コレクションが存在しており、現在では一番竹工芸に理解のある国といえるでしょう。


それでは、籠師展の図録の中をご紹介します。
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一番下は竹籠の模写です。
当時は写真技術がなかったため、集めた作品を精密に模写しています。
作品の質感まで忠実に描かれており、驚きます。


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銘の研究までされています。
竹籠の研究は外国のほうが進んでいるのかも。

どうしてハンブルグ美術工芸博物館が、日本の竹籠を収集したのか?
理由は、ドイツの籠職人の手本とするため。
昔から日本の編組技術は高いレベルにあったようです。
実際、素材に柳を使い、日本の竹籠を精巧に写したものが展示されていたそうです。

19世紀後半の国際博覧会には、日本の工芸品がたくさん出品されていました。
当時、工芸品は国の重要な輸出品として位置づけられていたんですね。
それらの籠が、巡り巡ってハンブルグにあるというのも面白いです。
by first-nakatomi | 2010-02-25 21:56 | information

竹工芸科終了作品展、即売会

大分県竹工芸・訓練支援センターの竹工芸科の生徒さんの発表会、即売会があります。

場所 トキハわさだタウン 1階 中央通り
期日 2月27・28日
時間 課題作品即売 27日 10時〜 
          28日 10時〜
   修了作品即売 27日 11時〜 (希望者多数の場合は抽選)

かなり格安で竹かごが購入できるのでお勧め。
プロからするとこんなに安くていいのかなと思いますが,私もたまに購入しています。
手抜きをしないで丁寧に作られています。

終了作品は1ヶ月以上かけて作られているのに、2万円ぐらいで販売されています。
生徒が自分で購入することが多いので、良いものは購入しにくいと思います。
by first-nakatomi | 2010-02-24 23:57 | information

第46回くらしの中の竹工芸展レポート

最後まで書いたのに消えてしまったので、もう一度気力を振り絞ってレポートします。

第46回くらしの中の竹工芸展
〜3月7日(3月1日は休館) 8時半〜17時
場所 別府市竹細工伝統産業会館

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審査委員長の生野徳三先生の講評を聞いているところです。
写真が暗いので、秘密結社の集会のようですが、会場は明るく熱気に溢れていました。

近年、受賞作のレベルが上がっているように感じます。
一時期は「受賞該当作なし」の賞が、いくつもあったのが嘘みたいです。
新しい傾向の作品や、若い出品者も増えて来て、未来は明るいですね。


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大賞 佐藤尚康さんの「踊華」
ゆっくり時間をかけて作られた大作です。
フォルムの緩やかなラインが、エロスを感じさせますね。
仕上げも、いい艶が出ていました。
一日に2㎝しか進まなかったようですが、手間ひまを惜しまず編まれたことがにじみ出ています。
久しぶりに、私も精巧な花籠が作りたくなりました。
ご本人は頑丈な体格の人なのに,繊細で技巧的な作品を作られるのがおもしろいです。
作品の詳細は、佐藤さんのブログでも紹介されています。
http://blog.bamboo-plus.com/


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入賞 杉浦功悦さんの「Sailing the ocean」
新しい組み方の作品。
こういう一見簡単なような作品が、本当は作るのが難しいです。
ひごの長さはすべて違っていますし,縁をよく見ると、苦心の跡がわかります。
縁の内部は、穴をあけたひごに一本づつ糸を通して固定しているそうです。
新しい作品を作るときは、新しい技術を生み出す必要が出てきます。
さわやかな作品でした。


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入賞 森友恵さんの「hikari」
柔らかいフォルムの照明。
以前ブログで制作過程を紹介しましたが,こうなったんですね。
台とのバランスも取れていて、完成度が高くまとまっていました。
竹板の使い方は、いろいろ発展させられそうなので,今後が楽しみです。
実物は上の写真よりもいいので、ぜひ会場でご覧ください。


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入賞 松田浩樹さんの「春の休日」
今回一番衝撃を受けた作品です。
キャリア2年目で、こういう前衛的なものを作る人が出てきたことに驚きました。
初めは基礎をしっかりと、という考えが強い産地で、こういう縁の処理をすることは非常に勇気のいることです。
作ることもそうですし,出品することもそう。
また、賞に選ぶ側もすごいなあと思いました。
時代が変わりつつあることを感じさせる作品です。
作品の完成度は、まだこれからだと思いますが,勇気に心から拍手を送りたいです。
私が作りたいものと傾向が少し似ている気がしたので,うかうかしていられないですね。


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入賞 森千里さんの「MOON RIVER」
竹の一閑張りの作品。
今までにない質感。
ゆったりした遊び心が感じられて、竹ばかりの中で映えていました。
壁面でも、天井でもいろいろ応用できる質感の技術です。
一閑張りは、なかなか発展のさせ方が難しいジャンルですが,がんばってほしいです。
和紙の白色が分かりにかったので,展示の照明は普通の色のほうがよかったかな。


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入賞(買い上げ) 本田治典さんの「宙」
自分の先生なので書きにくいんですが,緊張感のある作品でした。
膨らみが限界まで来ていますね。
いつもぎりぎりのところでものを作っているので,崩壊することもありますが,作品として成立したときはすごいものが生まれています。
地元に一点でも作品が残ることはよかったです。

以上展覧会レポートでした。
by first-nakatomi | 2010-02-23 21:59 | information

竹の曲げる方法

今日は少し技術的ことについて。
竹の曲げる方法です。

ずい分前に書いたのに、閲覧数が多いので赤字で少し補足を加えます。
2016年6月19日


方法はいくつかあるのですが,大まかに分けると

1、手で曲げる
青竹細工などをする方は、大体膝や手で曲げ癖を付けながら曲げます。
山から伐採した竹をそのまま使うので、粘りがあって柔らかいんです。
緩やかな曲がりの縁や取手など。
180度に折り曲げるような籠は、やっぱり火でぐにゃぐにゃになるまで熱して折り曲げます。


2、熱で曲げる
アルコールランプ、業務用ドライヤー、ガスバーナーなど様々

この「曲げる」という技法が、なかなか奥が深いんです。
以前紹介した台湾の椅子は、バーナーで曲げていましたが、曲げる部分をノミで彫って薄くして曲げていました。
日本でも、たまにこの技法を使っているのを見かけます。

また、重箱のように2段以上重ねる籠になると、縁の部材を外縁・柾・内縁・内々縁と、順に曲げる角度を少しずつ急にしてゆきます。
そうしないと、籠がうまく重ねられないのです。
火で熱してすぐコテに当てて、曲げ角度を揃えるという方法もあります。
なかなか厄介な仕事です。

時間とともに縁が歪む場合もありますし、竹の仕事的には避けたい仕事。
茶道具の提籃が例です。


木の重箱はよく見ますが,竹籠の重箱をあまり見ないのは、縁の曲げ方が難しいからです。

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これは、プラスチックの水道管を利用した曲げ方。
竹を水につけておいて柔らかくし、管の中に入れてドライヤーで熱すると丸く曲がります。
DIYショップで安く、しかもいろいろなサイズがあるので便利です。

本職の人が、竹を丸く曲げるとき、「火曲げ軸」という鉄やステンレスでできた円筒状の道具をよく使います。
下から筒を熱し、竹ひごを筒にしばらく当てると丸くなる、という道具です。
ただ、熱するまでに時間がかかること、特注なので価格が高い(5万円〜)、円のサイズが少ないことがネックです。
私も持っていましたが,あまり使わないので友人に譲りました。
せっかちの人には向かない道具ですね。

いろいろ工夫して代用する方法もあるので,考えるのもまた楽しいです。

最近、特注で火曲げ治具を制作しました(3段で5万円)。
同じ円をたくさん作る時は、やっぱり便利です。
厚みや節がある部材を曲げる時は、火曲げ治具で曲げたほうが綺麗に曲がります。


茶杓で曲げる部分を櫂先(かいさき)といいますが、曲げ方の種類でいろいろ名前があります。
それだけ曲げ方もたくさんあるということで、昔の人はそれぞれに名称をつけて楽しんでいたというのは、曲げひとつでも奥の深い世界です

by first-nakatomi | 2010-02-22 23:24 | open process

竹の節

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真竹の節のアップです。

節は二つに分かれていて、その中心部で繊維が複雑に変化しています。
節は同じ竹、さらには同じ節でも様々な表情があります。
高い、低い、狭い、広い、節の下のしみの具合。

さて、お箸を作る場合、この節のどの位置でカットするのかということが問題になってきます。
多くの作り手は節の中心でカットしています。
これは、何膳かを入れ替えても違和感がないようにという理由が大きいと思います。
家族が多いところは、洗う際に一緒に洗いますからね。

あとは、節の下の部分を入れると、効率が悪くなるということもあります。
大体,節の下はきれいなものが少ないですから,お箸として使えるものを選別していると、ほとんど捨てなくてはいけないのです。
繊維が入り組んでいるので,面取りの際に仕事がしにくいということもあります。

お箸を作ると、ひごを取るときよりも竹の細部を観察するので,竹ってこんなにも複雑な表情があるのだと感心します。
意外と真っ直ぐではないんですよね。
大体曲がっています。

お箸作りは、竹選びが大切です。
by first-nakatomi | 2010-02-21 23:05 | open process

お箸の研究

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知り合いの方から、いろいろなお箸をお借りしました。
左から、
渡辺竹清先生の煤竹拭き漆箸
此君亭工房の青竹箸
野々下さんの青竹箸(短/長)
中臣の白竹箸・拭き漆箸・白竹菜箸

作る人によってかなり雰囲気が変わるんですね。
その方の性格がよく出ていると思います。
竹の作品は収集できないけど、お箸ならコレクションできますね。
ちょっと意識して集めようかな。

ちなみに箸の長さの計算式は、『足の長さー2㎝=使いやすい箸の長さ』
という話を聞きました。
なぜ足の長さが関係するのか、不思議ですが。

そうすると、日本人の足の長さの平均から
女性は21㎝〜23㎝、
男性は23㎝〜25㎝
がお箸として使いやすいんですね。
ジャイアント馬場は32㎝。


ーーー結論ーーー
お箸は人により、使いやすさが異なる。
でも基本のサイズは以下の通りです。

長さ 22,5cm
幅  手元・中央・先/8・5・2mm
厚み 手元・中央・先/8・5・2mm
by first-nakatomi | 2010-02-20 23:06 | open process