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山田別荘倶楽部 茶杓削りの会

別府温泉博覧会(オンパク)のプログラムの一つとして、
山田別荘旅館で茶杓削りのワークショップを行いました。
http://yamadabessou.jp/
建物は戦前の立派な別荘建築ですが、経営者の人柄そのままの肩の力の抜けた旅館です。

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生徒さんは12人。
皆さん真剣に削っています。
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初めからよい茶杓を作ることは難しいですが、たとえできが悪くても、自分で作ると愛着がわきます。
できの悪い子ほどかわいいですよ。

一度でも茶杓を作ると、がらりと見方が変わります。
小さな竹のかけらですが、いろいろと詰まっているんです。
教えていても、毎回勉強になります。

茶杓は「武士の刀」に例えられますが、茶道具の中でも格が高く、
良いものは、茶碗や棗に負けないくらいの存在感を放っています。
茶道具関係の美術館は、日本にたくさんあるので、意識してみるとおもしろいです。

生徒さんが持っていた籐の提籃。
つい眼が行ってしまいました。
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参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
2時間も集中して作ると、頭も体もお疲れだと思います。
今晩はゆっくり休んでください。
by first-nakatomi | 2010-05-30 21:39 | daily life

畑日記

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無惨なチンゲンサイ。
虫の餌を育てているみたい。
アブラナ科の野菜(キャベツ/白菜など)は虫をこまめに駆除するか、農薬を撒かないといけないですね。
スーパーのチンゲンサイのなんときれいなことか。
自分で育ててみると、実感としてよくわかります。



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オクラ。
最近気温が低いので、すこし成長が遅いかな。
チンゲンサイの隣にあるのに、虫が来ないのは不思議です。
by first-nakatomi | 2010-05-29 23:26 | daily life

田んぼ

田んぼに水が入りはじめ、代掻きで大忙しの集落です。
裏山からの集落全景。
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右が鶴見岳、左が由布岳。
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苗代。
今年は気温が低いので、育ちが良くないみたいです。
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隣のおばあさん。
喜寿を超えていますが、おじいさんと元気にお米を作っています。
昔は田植えも稲刈りも、すべて手作業なので、「今は機械で楽なもんじゃ。」だそうです。
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近所のおじいさん曰く
「一生に一度は飢饉にあうから、自分の食べる物は自分で作っておいた方がええ。
わしらは戦中戦後じゃったけど、あんたらもいつあるかわからんぞ。」

深い言葉です。
本当に、いつまでも食べ物があると思わない方がいいですね。
「安全な」という前置きを置けば、今でも危ないような気が。
by first-nakatomi | 2010-05-29 23:14 | daily life

茶杓削り

明後日のワークショップの準備で、茶杓の用意。
曲げるところまでは準備しておきます。
ここからでも、1時間半〜2時間かかります。
真竹、黒竹、煤竹など。

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あとは、刃物を研がなければ。

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なかなか気に入ったものは出来ないですね。
by first-nakatomi | 2010-05-28 00:01 | open process

candle stand

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追加の注文で、candle stand を作る。

懐紙を敷いて、菓子皿にもなりますね。
午後、来客があり、そう指摘されてなるほど。
生活で、意識して竹のものを使うことも大切ですね。
by first-nakatomi | 2010-05-26 21:48 | open process

竹の油抜き

生野先生の工房へ、竹の油抜き作業の見学にお伺いしました。
なかなか見ることの出来ない仕事なので、とても勉強になりました。

一般に竹細工では山に生えている竹を、伐採してすぐに使うことはあまりありません。
農家で使う昔ながらの竹籠(青物)をつくる竹職人はそのまま使いますが、竹に含まれる養分が残っていて、長期保存がきかないので、すぐにひごにする必要があります。
青物は、香りと鮮度が命。
生野菜のようなものですね。

近くに竹林がある場合はよいのですが、なかなか難しいので、多くの竹職人は製竹業者から竹を購入します。
この竹は、竹に含まれる油を抜いて、天日で干した白竹(晒竹)です。
こうすると何年も保存できます。
クラフトの竹籠を「白物」というのは、白竹を使うからですね。

竹の油を抜く方法は、湯抜き(お湯に苛性ソーダを少し入れて煮る)と火抜き(火であぶる)の2つがあり、今回見学した方法は昔ながらの火抜きです。
火抜きの方が、艶が出ますし、硬めに仕上がります。
本当に惚れ惚れとするような艶です。

2017.8.27. 補足
苛性ソーダは劇物指定されていて、扱いに注意が必要です。
特に濃度。
ソーダ灰(炭酸ナトリウム)なら苛性ソーダよりも扱いやすいのでお薦めです。


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工房の外に立てかけてある、油を抜く前の青竹。
2ヶ月ぐらい陰干しした状態です。
伐採してすぐに油抜きをするわけではありません。
また、あまり水分が抜けすぎても、油抜きに時間がかかるので、2ヶ月ぐらいがちょうど良いそうです。


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油抜きの作業風景。
下から熱を加えて、ゆっくりと竹の油分を出して拭き取ります。
直接火があたると焦げてしまうので、円形の筒の中を通して熱を加えます。
あたりにぷーんと甘い香りが。


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油が抜けて、色が変化してゆくのがわかります。
4メートルの竹1本の油抜きで、約1時間。


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節に油分が残りやすいので、竹の棒で取り除きます。
この作業をしないと、天日で干す際にむらになります。
これだけ丁寧に竹を油抜きする工房は、日本にもあまりないと思います。

2017,8,27 補足
京都の銘竹屋さんでは同じように油抜きをしていると思います。
表皮の美しさが勝負の世界ですから。
竹工芸の分野で、火抜き方式はあまり聞かないのは、竹ひごが固くなるというデメリットもあると思います。
竹ひごに負荷を掛ける場合は、固くならない湯抜き方式が良いでしょう。
油抜きをしないで青竹を使用するのも1つの考え方です。
長期保存はできないですが、すぐに竹ひごにするなら柔らかいので使いやすいでしょう。
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油を抜いた竹。
山で日光にあたっている部分は、すこし白くなっていますが、天日で干せばムラなく美しい黄金色になります。


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作業場の竹を立てかけるところには、わら縄が巻いてあります。
竹に傷がつかないようにですね。
まだこの段階では表面が柔らかいので、傷がつきやすいのです。


これから天日に1ヶ月ぐらい干して、ようやく白竹の出来上がり。
長い時間をかけて竹を作っていることがわかります。
本当に時間のかかる仕事なんですね。

こうした火抜きの方法は、とても手間がかかるので、行う人がいなくなりつつあります。
でも、残してゆきたい技術です。
いつか自分も、竹をこうして作ってゆきたいです。

by first-nakatomi | 2010-05-24 23:01 | open process

未来へ向けて

長崎と福岡から友人が来寺。
年齢が近いこともあり、今の仕事のことや、将来の自分たちの在り方について、酒を酌み交わしながら話す。

「現代の仕事は専門分化が進みすぎて、効率からそうなったのだけれど、行き詰まりが来ているのではないかなあ。
 昔の人のように、畑仕事や大工仕事、竹細工や機織りなど、生きていくための総合的な力を取り戻す必要があるのかもしれない。
 得意不得意はあるけれど、いろいろすることは悪いことではないと思う。
 宮沢賢治ではないけれど、地方の集落にも学べる場所が欲しい。
 イギリスの経済学者シューマッハーの『Small is beautiful』とスモールスクールの取り組みは参考になると思う。
 工芸と畑仕事の相性は良い。」

などなど、とりとめもなく夜は更けてゆきました。
by first-nakatomi | 2010-05-23 23:26 | thinking

COLLECT

ロンドンで開催されているアートフェアー「COLLECT」の様子。
友人が写真を送ってくれました。
私は幾何学的な作品を出品しています。

一緒に写ってる竹の作品は、田辺小竹さんのものです。
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by first-nakatomi | 2010-05-21 19:29 | information

染色そして完成

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染色する前の段階。
手の部分は、染色するときに曲がりが緩まないように、針金で固定しておきます。
曲がりのある籠を染色するときには必須工程。

手のある花籠は、ガラスや陶磁器にはあまりない、竹工芸の特色です。

漆を塗って完成。
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同じものを、何個も揃えるというのは、難しいですね。
微妙に違ってしまいました。

本日無事、問屋さんに納品。
こうした花籠は、バブル時が全盛期で10年前までは売れていました。
今はほとんど売れないのですが、現在第一線で活躍されている50歳以上の竹工芸家は、こうした仕事で腕を上げてきました。

とても勉強になりますよ。
by first-nakatomi | 2010-05-19 23:33 | open process

庭の木

廃寺に引っ越して、もうすぐ2年。
栗、柿、梅、無花果、カリン、カボス
家の回りに実のなる木が多いなあとは感じていましたが、
最近次々に新発見の木が。

お茶の木
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スモモの木
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野いちご(隠れて群生していました)
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枇杷の木(ロープで日当りの良い方へ)
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まいったなあ、まさか茶摘みまでできる庭とは。
庭木の手入れで、仕事の時間が減ってしまいそうです。
by first-nakatomi | 2010-05-18 23:36 | daily life