<   2017年 09月 ( 5 )   > この月の画像一覧

最小限の材料と青竹色

仕事でちょっとしたものを頼まれました。
最小限の材料ですが、それなりの存在感があり、線の美しさが竹工芸の重要な要素であることを再認識。
当たり前ですが、竹林は直線で構成され、竹を切ると断面が◯でしたね。
a0103666_22272952.jpg















a0103666_22272165.jpg















a0103666_22272573.jpg


























色は自然の青竹色ではありません。
竹の青みはすぐに抜けてしまいます。
青みが欲しいとの要望でしたから、アクリル絵の具(BAMBOO GREEN)を薄めて塗りました。
a0103666_22273749.jpg


























制作手順は、意外に大変です。
表皮を磨いた竹を割り剥ぎし、厚みを揃える、表面をアクリルで塗装、幅取り、軽く面取り、火曲げ、合わせ接着、裏側をナイフで面取り、仮組み、籐かがり、途中の工程で剥がれた部分をアクリルで再塗装、全体を透明のウレタンで塗装。
自然の竹のように再現するのは、なかなか骨が折れます。

by first-nakatomi | 2017-09-21 21:26 | works

台風と猪

台風で庭の柿の実が落下。
猪が昼間から食べに来ています。
自然の摂理をよく知っています。
a0103666_22480539.jpg

by first-nakatomi | 2017-09-18 21:51 | daily life

みやこ染

数年前から使用している染料「みやこ染」を製造している桂屋ファイングッズ株式会社様のHPに紹介されました。
老舗染料会社だけあり、とても色合いが優しく作品の制作では随分助けられています。
環境に配慮された染料なので安心して使えます。

ちなみに使用後の染料液は捨てずに、継ぎ足して何度も使用しています。
(竹のアクが出てくるので、濾す必要あり。)
秘伝のタレみたいですが。



by first-nakatomi | 2017-09-12 22:05 | information

工芸と和食

工芸は素材重視、できる限り素材の良さを引き出すことが善しとされています。
とても日本的な考え方ですが、和食の考え方に通じるものがあります。
作品のテーマも必然的に、自然をモチーフにしたものが多いように感じます。

自分の作品の幾何学的シリーズは、そういう日本的な制作スタイルに批評的な視点から制作しています。
しばしば指摘されるのは、「竹らしくない」「金属みたい」。
それはそうだと思います。
素材を表に出さない試みですから。
ただ、熱で曲がるという竹の特質を活かした作品であり、素材感を消すことで滲み出る竹の素材感(回りくどいですが)を感じられる作品です。
個性を消すことで、本当の個性が現れるようなものでしょうか。
画像で見るだけではわかりにくく、実物を見てもらえると伝わると思います。

【底編み→立ち上げ→胴編み→縁】という竹籠の常識的制作工程から開放されたい、自由になりたいという求めから、幾何学のパーツを組み合わせて自由に形をつくる手法にたどり着きました。
シンプルであることは、大きな自由を獲得できるものだと実感しています。
禅の思想に繋がるみたいですね。


by first-nakatomi | 2017-09-11 21:03 | thinking

縁作り

竹の作品を作る時に、一番難しいのは縁部分だと思います。
終わりよければすべてよし、ではないですが縁が締まらないと全てが台無しになりかねません。
a0103666_04571562.jpg















力を入れる割合は

ひご取り(材料取り) 30%
編み 20%
縁 30%
仕上げ(染色・漆仕上げ) 20%

竹工芸は編みが主の仕事だと思われがちが、編みの部分はそれほど難しさはないので、リラックスして薦められる工程です。
一番の難所は縁でしょう。
縁作りから仕上げまでが一番神経を使います。






by first-nakatomi | 2017-09-02 06:52 | open process