日本の竹藝(工藝すべてですね)について話す時に茶道は避けて通れず、茶道について話す時に日本の美意識の「侘び・寂び」に触れざるを得ません。 でも、侘び寂びの説明をするのは、とても難しいと感じていました。 竹田の茶人が執筆されているコラムの一文に、侘び寂びについてわかりやすく書かれていたので引用。 滅びの美は、過去への憧憬である。 今見えるものでそのことを感じるから、美しさがわかり、 この国はそれを「侘び」「寂び」として磨いてきた。』 「未完成の美」・「滅びの美」が、「侘び寂びの美」なのでしょう。 *ちなみに、村田珠光の創始した4畳半の茶の湯に対して、 武野紹鴎は2畳半や3畳半の茶室を考案しました。 4畳半以上の書院茶室を「寂敷」(さびしき) それより狭い茶室を「侘敷」(わびしき) と称され、ここに茶道の侘び寂びの原型があります。 侘び寂びの美意識は一筋縄ではいかないのですが、 平安時代の和歌の美意識が、鎌倉時代の禅の影響や、室町時代の戦乱の影響を受けながら茶道へ引き継がれたと見られています。
by first-nakatomi
| 2017-07-13 21:20
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