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うねる完成

「うねる」完成しました。

黒味が少しほしいと思い、朱合呂色漆3に対して、黒呂色漆1の比率で混ぜました。
サイズが大きいのと、持ち手がなくなるので、2,5倍希釈で3回に分けて漆塗り。
季節柄漆の乾くスピードが早いので、冷房をかけて塗りました。

1回目は内側全部と外側半分
2回目は内側の塗り残しと外側残り半分
3回目は塗り残し部分を中心に

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しばらくすると漆は透けてきますので、最終的にはもう少し黒味が薄れます。
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by first-nakatomi | 2018-06-28 21:55 | open process

うねる

しばらく制作していなかった「うねる」シリーズを再開。
流れを壊さずに編み固めることや、止め時の判断も非常に難しいです。

漆塗りの前段階
複雑な編みに漆塗りをする場合は、3倍希釈ぐらいで数回に分けて塗り重ねることが肝要です。

2点ともおおよそ size w50 x d40 x h40 cm
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by first-nakatomi | 2018-06-23 21:34 | open process

Frill

Frillシリーズも10作目。
これまでで一番長い5メートルで制作しています。
大きいと染色、漆塗りの工程が大変そうです。
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接触部をプラスチックバンドで仮止め。
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by first-nakatomi | 2018-06-13 21:32 | open process

中国の竹の道具

中国の展覧会で展示されていた竹の道具。
ほとんどこれだけで、制作されているようでした。
これは熟練しないと難しいでしょうね。

幅取り刃物、竹割包丁(表皮の磨き包丁も兼用)
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面取りの刃物
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by first-nakatomi | 2018-05-22 21:53 | open process

漣橋8

2002年に「漣橋」シリーズを始めてから、今回で8番目。
一番初めは師匠である本田聖流先生と相談しながら制作しました。
師匠の工房でアドバイスを受けた日々が懐かしく感じられます。

漆塗りの前段階ですが、ようやく形ができあがりました。
幅99cmと今までで一番大きくなりました。
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行きつ戻りつの縁かがり。
特別難しいことはないのですが、呼吸を整えて進めないと締め具合が変わります。
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by first-nakatomi | 2018-04-04 06:43 | open process

Frill 03

昨年から継続的に制作しているFrillシリーズ。

編みの長さを3,6Mにして、ボリュームを出しています。
改良点は中央部の編みをこれまでよりも、少し短めにして軽やかさを増し、縁の仕上げも改善。

染色、漆仕上げの前段階。
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by first-nakatomi | 2018-03-03 21:39 | open process

漣橋8

ご注文を受けて制作している『漣橋8』。
年明けから2ヶ月で、ようやく本体部分が編み上がりました。
横幅が1Mもあるので、ずいぶん大きく感じられます。
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幅2mm, 厚み0,25mm, 長さ840mm~, 本数688本
奇跡的に一本も折れずに上まで編み上がりました。
編みが厳しいところもあるので、何本か折れることが多いのですが。
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中から外を見ると、網目が万華鏡のようです。
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by first-nakatomi | 2018-02-28 10:29 | open process

竹の油抜き 2018

ここ数年、自分たちで材料の竹を確保するための活動を行っています。
共同管理している竹林から伐採した青竹を油抜きして、白竹(晒竹)にすることです。

竹工芸の仕事は、竹を割ることから始めるのが一般的でしたが、製竹業者の高齢化で、いつまで質の良い竹を確保できるか心もとなくなってきています。
何人か仲間がいれば、それほど難しいことでもないので、竹林の管理から油抜きまで行っています。

竹田の冬は寒く、風が直接竹に当たると表面に霜が降りるので、屋根のある風の当たらない所に初冬に伐採した竹を、陰干ししておきました。

窯は耐火レンガを積み重ねただけの原始的なもの。
土台は普通のコンクリートブロック。
灰を掻き出すために、両サイドに4箇所穴を開けています。
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火の抜けを良くするために、後ろを煙突のように少し積み上げています。
これを更に伸ばすと、空気の抜けが良くなり、燃料が完全燃焼されると思います。
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釜のサイズは、40 x 40 x 200 cm、容量 320L。
右側奥下に水抜き栓あり。
素材は鉄。
友人の懇意の鉄工所で制作してもらいましたので、価格は約15万円。
ステンレスだと20万円弱だそうです。
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300L水を入れて蓋をし、お湯が沸くまで約2時間かかります。
寒い冬であることと、釜が吹きさらしであることも時間がかかる要因でしょう。
製竹業者の方は、土を被せた長い筒(傾斜有)で、底部を熱するだけですので熱効率は高いです。

沸騰したお湯に弱アルカリのソーダ灰(炭酸ナトリウム)を0,5〜2%入れます。
強アルカリの苛性ソーダでも、濃度と廃液処理に気をつければ問題ありません。
今年はソーダ灰を0,5%から初めました。
人間も竹も弱酸性なので、ずっと油抜きをしていると中和されてゆくので、300gずつ数回追加。

要点は、ソーダ灰の量は少し多めで、お湯は沸騰させ竹が充分熱せられること。
もちろん竹が浮いてこないように、節は抜いておきます。

10分ほど煮て、雑巾で拭き取り天日で干します。
今年は昨年よりもきれいに仕上がりました。
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荒れた竹林の整備から始めて5年。
ようやく形になりつつあります。
お米づくりと同じ1年1作で毎年試行錯誤しながらですが、竹への理解と愛着が深まってゆくようです。

by first-nakatomi | 2018-02-10 21:57 | open process

共縁 ---Frill に至るまで---

少し専門的ですが、共縁技法について。

編みひごをそのまま縁にすることを「共縁」といいますが、共縁の技法はとても可能性を持っていると以前から考えていました。
竹籠の編みの面白さを無くす、躍動感を失う最も大きな要因が、直線的な縁にあります。
編んでいる段階では非常に面白く見えたものが、縁を取り付けることで大きな魅力を失う場面を何度も目にしてきました。
ただ、構造的に縁をつけないと編みが解けてしまいます。
また、竹籠制作で最も難しい部分が縁の処理です。
この縁の問題を解決しない限り、竹藝が新しい表情を獲得することができないのではないかと思っていました。
これまでの自分の制作テーマの1つが、竹藝における縁の自由を獲得することです。
縁の自由を獲得すれば、竹藝の大きな可能性が広がっていると思います。

最初期の作品「漣橋」(2002年制作)はその問題点を解決するべく取り組んだものでした。
ただ、この作品のように曲線的な籐の縁を作るというのは技術的に非常に難しく、かなり無理のある解決法でした。
今も制作しているシリーズではありますが、縁の前段階で気が重くなりがちです。
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その後、いろいろな共縁技法に取り組むことになります。
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2007年から始めているPrismシリーズも、縁の問題から自由になれるという点で、この問題を解決するべく制作したものとも言えるでしょう。
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現在取り組んでいる「Frill」シリーズは、これまでの縁の取り組みの延長線上にあると言えます。
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by first-nakatomi | 2018-01-26 20:48 | open process

3Dプリンター

仕事で「しんけん大分学検定大分県知事賞」のトロフィーを制作しましたが、文字を彫るのに友人の3Dプリンターで彫ってもらいました。
最新のテクノロジーの有能さに驚きます。
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きれいに文字をたくさん彫るのは3Dプリンターですね。
何か作品で一緒にできそうな気がします。
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お願いしたのは、竹田在住の「へそラボ」さん。
ちなみに、トロフィーはこちらです。
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by first-nakatomi | 2017-11-24 10:42 | open process