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修了作品展

大分県竹工芸・訓練支援センターの中堅技術者養成指導研修生5名の修了作品展
2年目の生徒さんの成果発表会です。

場所 別府市竹細工伝統産業会館

期間 2010年3月22日〜28日(23日は休館日)

時間 9時〜17時
by first-nakatomi | 2010-03-19 22:52 | information

大分県立芸術会館 平常展Ⅴ

大分県立芸術会館で「平常展Ⅴ」が行われています。
2010年4月11日(日)まで

竹工芸の出品目録は以下の通りです。

初代渡辺勝竹斎 花網代編盛籃
初代渡辺勝竹斎 雲紋竹提籃
初代渡辺勝竹斎 提籃
初代渡辺勝竹斎 網代衣裳籃
初代渡辺勝竹斎 四ツ目衣裳籃
岩尾光雲斎 厳 1970年
岩尾光雲斎 玄華 1970年
岩尾光雲斎 女竹懸崖 1973年
岩尾光雲斎 盛器 芭蕉 1973年
岩尾光雲斎 網代編懸崖 1974年
岩尾光雲斎 掛花入 稜 1975年
岩尾光雲斎 波編壺 1980年
岩尾光雲斎 広竹鳳尾竹手付 1981年
門田二篁 束ね編盛籃
門田ニ篁 盛籃
門田ニ篁 泰山 1975年頃
門田ニ篁 交流 1974年
門田ニ篁 樹林
前野広洋 立刺編花籃
前野広洋 花籃
梶原光峰 花籠 1978年
植松竹邑 縄六ツ目編透花籃 1976年
植松竹邑 網代透編華籃 1976年
植松竹邑 霞花篭(朱)(黒) 1977年
植松竹邑 銀彩盛籃 1978年
市原華雲斎 網代折返盛籃 1975年
市原華雲斎 煤竹折返盛籠
市原華雲斎 八角盛籠
市原華雲斎 六ツ目編盛籠
市原華雲斎 吊花籃
by first-nakatomi | 2010-03-17 22:22 | information

講演会

講演会のお知らせ

演題  10周年を迎えた「竹楽」の成果と課題
講演者 井上隆さん(「竹楽」実行委員長、里山保全竹活用百人会会長) 
場所  大分市美術館研修室
時間  2010年3月20日(土曜日)13:30〜15:30

主催  アジア竹文化フォーラムおおいた
by first-nakatomi | 2010-03-13 22:53 | information

北欧の手仕事に学ぶ

ネットをしていて、感じのいいブログを見つけましたのでご紹介。
北欧の手仕事の学校に留学している日本の方で、
セキユリヲという人のブログです。

スウェーデンの田舎にある小さな手工芸の学校で、年齢も国籍も様々。
自分の手でつくったものを使って暮らすことを学ぶところらしいです。

いつか、外国で暮らしてみたいと思っていますが、こういう小さな学校ですごすのもいいですね。
外から日本を見ると、気づかなかったいいところが見えてくるんでしょうね。

http://blog.magazineworld.jp/casabrutus/seki/
by first-nakatomi | 2010-03-11 22:57 | information

編み・組みの手技展

今日の日曜美術館で紹介されていましたが、
東京駒場の日本民芸館で「編み・組みの手技展」が開催中。
鷹の餌籠も展示されています。
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ちなみに、倉敷民芸館は世界有数の籠コレクションがあります。
籠好きな人にはお勧めです。
by first-nakatomi | 2010-02-28 23:22 | information

籠師展

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昨年、ハンブルグ美術工芸博物館で開かれた「籠師展」の図録が手に入りましたので、ご紹介します。
初代館長のブリンクマン(1843−1915)が江戸末期から明治初期の日本の籠を収集し、その収集品の展覧会です。
日本においてもマニアックな展覧会が、ドイツで開かれていることに驚きます。
http://hamburg.germanblogs.de/archive/2009/08/18/kagoshi-hamburg-korbflechten-im-museum-fur-kunst-und-gewerbe.htm

ちなみに、「籠師」とは関西地方を中心として、江戸末期〜戦前まで活躍した高級竹籠を作る人たちのこと。
代表的な人物として、初代早川尚古斎、初代和田和一斎、初代田辺竹雲斎など。

ヨーロッパでの、日本の竹籠のコレクションは、
英国のビクトリア・アルバート博物館が、兵庫県有馬の籠を中心に所蔵。
スイス人のハンス・シュペッリーのコレクションは無名の約2000点の竹籠を所蔵。

アメリカでは
サンフランシスコアジア美術館のコッツェンコレクションが有名ですが、
プリンストン大学付属美術館美術館にもコッツェンコレクションの一部が寄贈されています。
メトロポリタン美術館にもティファニーのシルバー部門統括ディレクターでデザイナーの、エドワード・ムアーが1891年に寄贈した花籠80点があります。

アメリカは他にも美術館や個人の竹工芸コレクションが存在しており、現在では一番竹工芸に理解のある国といえるでしょう。


それでは、籠師展の図録の中をご紹介します。
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一番下は竹籠の模写です。
当時は写真技術がなかったため、集めた作品を精密に模写しています。
作品の質感まで忠実に描かれており、驚きます。


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銘の研究までされています。
竹籠の研究は外国のほうが進んでいるのかも。

どうしてハンブルグ美術工芸博物館が、日本の竹籠を収集したのか?
理由は、ドイツの籠職人の手本とするため。
昔から日本の編組技術は高いレベルにあったようです。
実際、素材に柳を使い、日本の竹籠を精巧に写したものが展示されていたそうです。

19世紀後半の国際博覧会には、日本の工芸品がたくさん出品されていました。
当時、工芸品は国の重要な輸出品として位置づけられていたんですね。
それらの籠が、巡り巡ってハンブルグにあるというのも面白いです。
by first-nakatomi | 2010-02-25 21:56 | information

竹工芸科終了作品展、即売会

大分県竹工芸・訓練支援センターの竹工芸科の生徒さんの発表会、即売会があります。

場所 トキハわさだタウン 1階 中央通り
期日 2月27・28日
時間 課題作品即売 27日 10時〜 
          28日 10時〜
   修了作品即売 27日 11時〜 (希望者多数の場合は抽選)

かなり格安で竹かごが購入できるのでお勧め。
プロからするとこんなに安くていいのかなと思いますが,私もたまに購入しています。
手抜きをしないで丁寧に作られています。

終了作品は1ヶ月以上かけて作られているのに、2万円ぐらいで販売されています。
生徒が自分で購入することが多いので、良いものは購入しにくいと思います。
by first-nakatomi | 2010-02-24 23:57 | information

第46回くらしの中の竹工芸展レポート

最後まで書いたのに消えてしまったので、もう一度気力を振り絞ってレポートします。

第46回くらしの中の竹工芸展
〜3月7日(3月1日は休館) 8時半〜17時
場所 別府市竹細工伝統産業会館

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審査委員長の生野徳三先生の講評を聞いているところです。
写真が暗いので、秘密結社の集会のようですが、会場は明るく熱気に溢れていました。

近年、受賞作のレベルが上がっているように感じます。
一時期は「受賞該当作なし」の賞が、いくつもあったのが嘘みたいです。
新しい傾向の作品や、若い出品者も増えて来て、未来は明るいですね。


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大賞 佐藤尚康さんの「踊華」
ゆっくり時間をかけて作られた大作です。
フォルムの緩やかなラインが、エロスを感じさせますね。
仕上げも、いい艶が出ていました。
一日に2㎝しか進まなかったようですが、手間ひまを惜しまず編まれたことがにじみ出ています。
久しぶりに、私も精巧な花籠が作りたくなりました。
ご本人は頑丈な体格の人なのに,繊細で技巧的な作品を作られるのがおもしろいです。
作品の詳細は、佐藤さんのブログでも紹介されています。
http://blog.bamboo-plus.com/


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入賞 杉浦功悦さんの「Sailing the ocean」
新しい組み方の作品。
こういう一見簡単なような作品が、本当は作るのが難しいです。
ひごの長さはすべて違っていますし,縁をよく見ると、苦心の跡がわかります。
縁の内部は、穴をあけたひごに一本づつ糸を通して固定しているそうです。
新しい作品を作るときは、新しい技術を生み出す必要が出てきます。
さわやかな作品でした。


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入賞 森友恵さんの「hikari」
柔らかいフォルムの照明。
以前ブログで制作過程を紹介しましたが,こうなったんですね。
台とのバランスも取れていて、完成度が高くまとまっていました。
竹板の使い方は、いろいろ発展させられそうなので,今後が楽しみです。
実物は上の写真よりもいいので、ぜひ会場でご覧ください。


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入賞 松田浩樹さんの「春の休日」
今回一番衝撃を受けた作品です。
キャリア2年目で、こういう前衛的なものを作る人が出てきたことに驚きました。
初めは基礎をしっかりと、という考えが強い産地で、こういう縁の処理をすることは非常に勇気のいることです。
作ることもそうですし,出品することもそう。
また、賞に選ぶ側もすごいなあと思いました。
時代が変わりつつあることを感じさせる作品です。
作品の完成度は、まだこれからだと思いますが,勇気に心から拍手を送りたいです。
私が作りたいものと傾向が少し似ている気がしたので,うかうかしていられないですね。


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入賞 森千里さんの「MOON RIVER」
竹の一閑張りの作品。
今までにない質感。
ゆったりした遊び心が感じられて、竹ばかりの中で映えていました。
壁面でも、天井でもいろいろ応用できる質感の技術です。
一閑張りは、なかなか発展のさせ方が難しいジャンルですが,がんばってほしいです。
和紙の白色が分かりにかったので,展示の照明は普通の色のほうがよかったかな。


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入賞(買い上げ) 本田治典さんの「宙」
自分の先生なので書きにくいんですが,緊張感のある作品でした。
膨らみが限界まで来ていますね。
いつもぎりぎりのところでものを作っているので,崩壊することもありますが,作品として成立したときはすごいものが生まれています。
地元に一点でも作品が残ることはよかったです。

以上展覧会レポートでした。
by first-nakatomi | 2010-02-23 21:59 | information

台湾訪問記 その4(民芸)

台湾訪問記の4回目は、民芸について。
まさか日本の民芸を、台湾で見るとは驚きです。

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左からウィリアムモリス、柳宗悦、顔水龍と並んでいます。

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顔水龍は台湾の手仕事を再評価して、復興させた方。

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柳以外にも、芹沢銈介、河井寛次郎、浜田庄司、棟方志功まで。

民芸が好きな方は必見の展示室です。
もちろん台湾の昔の手仕事もいろいろ見ることができます。
by first-nakatomi | 2010-02-03 22:44 | information

台湾訪問記 その3(産地訪問)

今回は台湾の竹の工房訪問のレポートです。
台湾工芸研究所の先生の案内で、竹産業の産地である南投県竹山鎮を回りました。
内陸の山中にある地域で、たくさんの竹に関する職業の方達の工房がありました。

面白いと思ったのは、『台湾工藝之家』という国の認定制度があり、ある一定のクオリティーを保っている工房にはこの看板が掲げられていて、観光の指標となっていました。
今回お伺いした何カ所かにはこの看板が掲げられており,工芸家がギャラリーを併設していました。

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ここは竹を燻製にする「悦山工房」。
釜の中に竹を入れて、10日以上燃やした木の煙でいぶします。
煤竹のような味わいのある竹が出来上がります。
防カビや防虫の効果もあります。

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この椅子は燻製竹でできています。
なかなか良い味わいです。
制作者はこの方。(すみませんお名前を忘れてしまいました。)
8畳ぐらいの工房で、わずかな道具を使って竹の家具を制作しています。
実演をしてもらいましたが,ほとんど神業です。
すくない道具と、自分の技術でものを作るということは、原始的かもしれないけれども、それがかえって、人間らしさのあふれたモノを生み出せると思います。
竹工芸のよさって、そういうところにあるんでしょうね。

昔は生活の中に竹の家具(箪笥、椅子、テーブル、ベッドなど)がたくさんあったそうですが,最近は古いものと見なされてあまり使われなくなっているそうです。
竹の家具は、年月が経つとつなぎ目が緩んできてギシギシ音が鳴るのが若い人に敬遠されるみたいです。
音や揺れは、かえって生活に風情がでると思うけどなあ。
帰りにこの椅子を1脚購入しました。

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この方は竹工芸家の葉寳蓮さん。
今回拝見した中では一番独創性あふれた、すばらしい作品を作られる作家の方です。
作品の写真をうまく撮れなくて、アップできないのが残念です。
今後どういう作品を作られるのか、注目しています。

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これは葉基祥さんの茶合。
1台湾ドル=約3円。
味のある作品がたくさんありました。
『台湾工藝の家』に認定されている工房で、竹彫の茶道具をたくさん作られています。
竹山鎮に行かれる方は、葉さんの工房兼ギャラリーは要チェックです。
本当に工芸家らしい工芸家です。
おいしいお茶、ごちそうさまでした。

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最後は「大禾竹藝工房」の竹でできた iPhoneケース。
台湾では有名な竹の工房らしく、いろいろなところにショップがあります。
そのうち日本にも出店しそうなくらい、洗練されたデザインとアイデアあふれた商品を作っています。
中国の伝統的な茶道具や風水の道具から、現代的な家具やPC関連商品まで幅広く生産しています。
日本にはこういう竹の工房はないですね。

技術的には竹の積層材を使い、木工や指物の技術の高さに特徴があります。
ここも必見。
できれば竹山鎮にある本店が一番品揃えが豊富なのでおすすめです。

たくさんの工房を訪問して驚いたのは、みなさん代々の家の仕事ではないことです。
20年前に将来性を感じて始めたとか、材木を扱っていたのを竹材に転換したなど、竹を職業として成り立たせる気概もって、仕事を始められていました。
日本はどうなんだろうと考えさせられました。
手仕事として竹細工に憧れる若い人は多いけれど、仕事としての気概を持っている人がどれぐらいいるか心もとないです。
学ぶことが多い旅でした。
by first-nakatomi | 2010-01-31 18:17 | information