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漣橋8 完成

ご注文を受けて年明けから制作していた「漣橋8」がようやく完成。
size W99 x D24 x H27 cm
漣橋シリーズで一番大きな作品になりました。

処女作というのは自分の作風を決定づけるものだと思いますが、こうして制作を続けられることができて幸せです。
今回は2004年作の「漣橋Ⅱ」を基礎にしていますが、仕上がりは随分良くなったと思います。
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作品にメリハリを付けるため、縁・足・底力竹は原液の漆を2回刷毛塗りしています。
染色→生漆→朱合呂色漆。
さらに希釈した朱合呂色漆を作品全体に数回。
竹工芸では基本的に希釈した漆を薄く数回塗り重ねますが、理由は漆が濃いと編み目に漆が溜まり見苦しくなるからです。
また、竹の素材感が失われることを嫌う理由もあります。
濃い漆を何度も塗り重ねる籃胎漆器と異なる思想です。
今回は一部の部材に、わざと原液の漆を塗ることで作品に締まりを持たせています。

さらに作品の外側は薄めの朱合呂色漆を2回、内側は濃い目の朱合呂色漆を2回施しています。
ここは希釈した漆です。
最近は刷毛や布を使うことはほとんど無く、もっぱら毛先の細かい歯ブラシで漆を塗っています。
作品の縁・足・底力竹は濃茶色、内側は茶色、外側は薄茶色。
コントラストをつけることで作品に奥行きを出しています。
専門的になりすぎましたね。
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編み目からの光がとても美しいです。
実物はもっと良いのですが、撮影の腕がないのが残念です。
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完璧な作品は1つもなく、今回も新しい課題が見えてきました。
次回制作する機会があれば、課題を克服したいと思います。

by first-nakatomi | 2018-04-13 20:06 | works

たけぽぽ

大作を制作していると肩がこるので、気分転換に小品を作りたくなります。
竹の枝と、細かい編みで「たんぽぽ」のような「たけぽぽ」を作ってみました。
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枝で感じが良いものは意外に少ないもので、真竹を何本も倒して、収穫できた枝は数本。
節間と曲がり具合が重要です。

竹玉の中の枝部分に、横差しを入れて抜けない構造にしてあります。
秋の個展に出品予定。


by first-nakatomi | 2018-03-18 21:04 | works

Frill

Frill 第2作目。
前回よりも長くして、ボリューム感を持たせています。

別府市竹細工伝統産業会館で行われる、「くらしの中の竹工芸展」(2018年1月30日〜2月12日)に出品しています。
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by first-nakatomi | 2018-01-22 21:36 | works

Frill

Frill 』 Nov.2017

スカートのひだのような軽やかで柔らかな曲線を表現。

娘が生まれ、身の回りに曲線的なものがあふれ、それまでの幾何学的なものへの興味が有機的なものへ変わりつつあります。

This work expresses the light and soft curves like pleats.

The Birth of my daughter brings many curvilinear belongings.

My interest is shading from geometric structure to organic one.

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by first-nakatomi | 2017-12-09 22:22 | works

最小限の材料と青竹色

仕事でちょっとしたものを頼まれました。
最小限の材料ですが、それなりの存在感があり、線の美しさが竹工芸の重要な要素であることを再認識。
当たり前ですが、竹林は直線で構成され、竹を切ると断面が◯でしたね。
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色は自然の青竹色ではありません。
竹の青みはすぐに抜けてしまいます。
青みが欲しいとの要望でしたから、アクリル絵の具(BAMBOO GREEN)を薄めて塗りました。
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制作手順は、意外に大変です。
表皮を磨いた竹を割り剥ぎし、厚みを揃える、表面をアクリルで塗装、幅取り、軽く面取り、火曲げ、合わせ接着、裏側をナイフで面取り、仮組み、籐かがり、途中の工程で剥がれた部分をアクリルで再塗装、全体を透明のウレタンで塗装。
自然の竹のように再現するのは、なかなか骨が折れます。

by first-nakatomi | 2017-09-21 21:26 | works

Prism Ellipse, cloud

2007年から始めた幾何学図形を重ねることで、光のきらめきを表現したプリズムシリーズの楕円形版。楕円形を縦に積み重ねることで、江戸時代の琳派の雲をイメージして制作しています。黒と白の漆の混ぜる比率を変えて、4種のグレー色を作り組み合わせています。

This is the Ellipseversion in my Prism series which express sparkles of reflected light by combininggeometric figures from 2007. I made this workwhile imaging the clouds of Rinpa which is expressionism of the Edo period bypiling ellipse vertically.

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by first-nakatomi | 2017-08-26 21:14 | works

共縁蓋置

小品ですが、蓋置を制作してみました。
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by first-nakatomi | 2017-07-21 21:58 | works

Prism Ellipse, cloud

「禅」をテーマにした企画展のための作品。

「雲」をモチーフにしています。
禅において、流れるままにまかせる「雲」は理想の境地を表しています。
形において琳派の雲も、少し意識しています。
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by first-nakatomi | 2017-07-20 21:52 | works

Prism Circle, double spiral

禅をテーマにした企画展があり、そのための作品。

二つの螺旋が上下で繋がる構造です。
輪廻でもあり、花弁のようでもあります。
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by first-nakatomi | 2017-07-14 22:01 | works

8祝ぐ、双円

東京日本橋にある老舗染料メーカー、桂屋ファイングッズ株式会社さんのワークショップスペース「somenova」のための作品。
いつもこちらの染料を使用しているので、ご縁が有り作品を納めました。

8を繋げて言祝ぎを意識した「8祝ぐ」シリーズですが、江戸の伝統色である茶鼠をベースに色を組み合わせています。
二つの円形を繋げた構造なので、副題を双円としました。
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見る角度によってかなり印象の変わる作品となっています。
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基本構造はシンメトリーですが、シンメトリーの心地よさというものがあると最近よく感じます。

by first-nakatomi | 2017-07-11 21:26 | works